特別奨励賞とは?
本学開学25周年を記念し、本学卒業生等の様々な分野や地域等での目覚ましい活躍や著しい功績を表彰し、その努力を讃えるとともに、在学生や卒業生等の勉学・研究及びキャリア開発に係るモチベーションの維持・高揚に資することを目的として、令和5年度に設立されました。
開学30周年となる令和10年度まで、毎年の卒業証書・学位記授与式終了後に表彰式を行います。
受賞者紹介
令和6年度
千葉 直 さん(理学療法学科3期生)
所属・役職等
青森新都市病院リハビリテーション科 療法士長
卒業生へのメッセージ
感謝。私のキャリアを振り返るとその一言で十分です。
このように仕事を続けていられること、目の前の患者にありがとうと言ってもらえること、道を切り開いてくれた先輩方に出会えたこと、良い同僚に囲まれていること、支えてくれる家族がいること、そのすべてに感謝いたします。
私は「専門職として地域社会に貢献する」という強いマインドを青森県立保健大学で学びました。日々挫折の連続ですが、この保健大マインドが心の深い部分で自分の道標になっています。卒業生のみなさんもこの先、挫折や不安、悩みなど多くの困難に出会うでしょう。そんな時はふと立ち止まり、自分の足跡を振り返るのも良いかもしれません。きっと、大学での学びが自信となり、感謝や思いやり、誠実さが自身の歩みを再び前に進めると確信しています。
この度はご卒業おめでとうございます。
笠原 美香 さん(大学院博士後期課程 令和元年度修了生)
所属・役職等
五所川原市 福祉部 地域包括支援課長
卒業生へのメッセージ
皆さん、ご卒業おめでとうございます。
これまでの努力が実を結び、新たな一歩を踏み出す皆さんに、心からお祝い申し上げます。
私は行政保健師として働きながら、修士課程と博士課程を修了しました。大学院では研究手法を学びました。研究とは、課題を発見し、解決策を提案するプロセスであり、事業評価や施策立案、活動の質向上などに生かすことができます。皆さんが大学や大学院で培ったスキルや経験も、これからの人生に必ず生かされるはずです。
また、私は仕事・家庭・大学院を両立する中で多くの困難を経験しましたが、試行錯誤を重ねるうちに、自然とマネジメント力や効率的に物事を進める力が身についていました。
皆さんがこれから歩む道の先には、さまざまな挑戦や困難が待っているかもしれません。でも、どんな経験も無駄ではなく、それは必ず自分の成長の糧になります。自分を信じ、乗り越えた先には新たな世界が広がっています。一歩ずつ、確実に前へ進んでください。
卒業生の皆さんの未来が輝かしいものとなるよう、心から応援しています。
令和5年度
蓬畑 恵久美 さん(看護学科1期生)
所属・役職等
むつ保健所健康増進課長
卒業生へのメッセージ
卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
皆さんはこれから新しいフィールドにおいて、青森県立保健大学の理念であるヒューマンケアの実践がスタートします。これには、人と人との幅広い交流から経験を積み重ね、自らの人間性を豊かにしていくことが不可欠になっていくことでしょう。
逆風は我が身に強く吹きかかるように感じる一方、追い風は無風のようにその恩恵を感じにくいものです。
人間関係においても、自分に対する否定的な言動などの逆風は大きなダメージを残しますが、周囲の見守りや応援といった追い風は、ともすると無風の如く、感じることが難しいのかもしれません。
そこで、逆風に苦しむ時こそ、振り返り、意識的に周囲を見渡し相談してみることをお勧めします。大きな声ではないまでも、皆さんを見守り応援している人がいるはずです。
そんな追い風をたくさん集めて、未来に羽ばたく皆様の活躍を、私も心より応援しております。
笹代 純平 さん(理学療法学科8期生)
所属・役職等
国立スポーツ科学センター スポーツ医学・研究部 専門職・研究員
卒業生へのメッセージ
この度はご卒業おめでとうございます。「人生の扉は他人が開く」という言葉をご存じでしょうか?これは決して、「人生どうせ誰かが勝手に導いてくれるさ」というような受け身的な意味合いではありません。自分の努力だけでできることは少ないけれど、その努力をみてくれている人は必ず周りにいて、力になってくれるということです。
私は現在、我が国のトップアスリートの競技力向上のサポートをしていて、オリンピック・パラリンピックのような国際総合大会の帯同も経験させていただいておりますが、ここに至るまで本当に多くの方々に支えられ、チャンスをもらってきました。卒業生の皆さんもぜひ何事にも全力でチャレンジしてみてください。最初はちょっと困難と思うような物事でも、必ず、次のステージに進むことができると思います。そしていずれは次の世代の「人生の扉」を開いてあげられるような人材になれるよう一緒に頑張りましょう。