― 栄養学科に入学して半年以上が経ちましたね。入学してからの大学生活はいかがでしょうか?
1年生の間では、栄養学科の名物先生と言えば誰ですか?
一同) やっぱり松江先生が・・・・個性的です(笑)
山下) 松江先生は津軽弁ですよね。それに話の中に「アレ」が出てきて、「アレ」ってどれ?みたいな(笑)
丹代) たまに結論が「アレ」のときがあるんだよね。これがこうなって・・・って、ちゃんと中身の説明をした
後に、「で、こうなるから・・・アレなわけだ。で、次は〜」って(笑)。
みんなで、「いや、最後最後!アレってなんですか?!」って。
駒延) あとは、面白い脱線をするよね。いろんな話を紹介してくれます。この間は、ヨーグルトの話でした。
山下) 毎朝ヨーグルトを作って食べていて、きなこを混ぜるとおいしい!とか。
駒延) はちみつを入れるといいとか。他には、さつまいもを茹でてレモン汁をかけると酸味があっておいしいよ
という話もありました。
― さすがは栄養学科。脱線しても
やっぱり食の話なんですね。
他の先生はどうですか?
丹代) 今先生は可愛い感じがして、
人気があります。
山下) ちょっと焦った感じで興奮気味に
話すときが可愛らしいと人気(笑)。
― もうすぐ今先生の実験が始まりますね。
駒延) はい。でもその前に、最後の食品学実
験があります。
― 食品学実験は、岩井先生、井澤先生
でしたが、これまでやってきてどうでし
たか?
駒延) 私は、高校のときの理科が、授業ばかりで実験をほとんどやらなかったので、大学でこんなにたくさん
実験をすることに驚きました。実験は楽しいです・・・ただ、失敗するのが怖くて。
山下) 失敗ばかりだよね(笑)。この前は、3回の実験で使う試料のホウレン草を1回分ダメにしてしまいました。
実験の手順を間違えて、しかも試料を処分してしまっていたので、このときは仕方なく3回実験するところ
を2回分のデータで考察しました。
― 失敗は成功のもとですから。失敗も大事な勉強ですよね。なぜ失敗したのかをきちんと考察することは、
とても大事なことですよね。
丹代) 実験はレポートが大変ですが、深いなと思います。授業で食品成分について習っても、漠然としか頭に
入ってこないことってあるじゃないですか?何の食品にどんな成分が多いと言われても、それを意識して
食事しているわけではないので。でも、実際に実験で測定したり成分表をみることで考えることができて、
この食品は食べやすいとか、身近な食品だとかを考えることができるようになりました。
山下) 今まで全然知らなかった測定方法や見たこともない器具があって、こんな方法があるんだ!と驚きました。
駒延) 私は、大豆の油脂を測定するのが好きでした。あの・・・・
一同) ソックスレー!
駒延) ソックスレーのサイフォンの原理をみてるのがすごく面白かったです。
― 他に印象に残っている授業はありますか?
山下) 「人間総合ゼミ」が印象に残っています。私は、吉池先生のゼミで、健康情報についてがテーマでした。
今、これを食べるとダイエットに効くとか色々な健康情報がありますよね。でも、実際にネットや本に出てい
る情報を調べてみて、本当にこれは効くのかどうかが実証されているものって、実は少ないなぁって。
それからは、これは健康に効くってテレビでやってても、本当?って思います。
駒延) すごく面白そうなことをやってたんだね〜。
丹代) 私は乗鞍先生のゼミで、栄養と運動と健康がテーマでした。休養グループと運動グループと食事グループ
の3つに分かれて、調べたことを発表したりしました。例えば、休養グループでは、リラックスは本当に効果
があるのか?といったテーマです。さらに、時間のあるときは体育館でみんなでできる運動をしました。
ペタンクという運動をしたり、体の状態や年齢に合わせたゲームや運動を考えたりしました。
駒延) 私は山田先生のゼミでした。人間の行動を進化学的に分析するというテーマで、進化学の本を読んだり、
ビデオを見てディベートしたりしました。特に、本を読むときは内容をそのまま率直に受け入れるのではなく
疑問を持ちながら批判的に読むことも大切だと教わりました。最後は、人間の行動について、例えば「人は
なぜ笑うのか」、「人はなぜ恋をするのか」などのテーマから選んで調べ、ゼミ論文を書きました。論文集が
完成して、他の人の論文を読むのが楽しみです!
― みなさんゼミは楽しかったみたいですね。
では、最後にこれからの大学生活の抱負や将来の夢を教えてください。
丹代) これから授業がどんどん難しくなったり実践的なものになっていくと思いますが、色々と知識を増やしていけ
たらいいなと思っています。
山下) 人間総合ゼミのときに、「がんと食べ物」の関係についても調べたのですが、私の家系はがんの人が多いの
で、「がんと食べ物」について将来もっと深く調べられたらなと思っています。
― 山下さんは研究の道も考えているのですか?
山下) はい。研究もいいなぁと思っていて、大学院の進学も考えています。
駒延) 私は研究よりも、実践型かなと思っているので現場の管理栄養士として働きたいです。
小学校の給食で好き嫌いがなくなるような献立を考えたりしたいです。それか、栄養学科の先生方でも
岩井先生ならガマズミ、藤田先生ならモチ小麦といった食品の研究をされていますが、そういった食材
を商品化する仕事も楽しそうだなと思っています。
― みなさん、素敵な夢をお持ちですね!これからの大学生活も、楽しく頑張ってくださいね。
今日はありがとうございました。
2009年11月7日(土) 2期生(2009年度1年生)の丹代さん、駒延さん、山下さんの3人に、大学生活や
将来の夢についてインタビューしました。