AJHW抄録(日本語)

https://doi.org/10.24552/00002198 ©青森県立保健大学

青森県の保健医療福祉職のニーズを踏まえた研修の検討
(キャリア開発センターニーズ調査結果報告Ⅲ)

鄭 佳紅,齋藤長徳,工藤英明,伝法谷明子,板垣篤典,大西 学

青森県立保健大学 キャリア開発センター 専門職キャリア開発科

 

抄 録

〔目的〕 青森県内の保健医療福祉関係職の生涯教育及びキャリア開発に資するため,青森県立保健大学キャリア開発センターで開催した研修等について,過去 5 年間(2017-2021年)の受講状況,研修ニーズについて整理し,今後の専門職キャリア開発科のよりよい研修事業等見直しの検討を行うことを目的とする。

 

〔方法〕  1 .調査期間:2021年 2 月 3 日~26日, 2 .調査対象者:青森県内の保健医療福祉施設で,本学の事業に参加したことのある1,399施設, 3 .調査方法:郵送による自記式無記名アンケート調査, 4 .調査内容:独自に作成したキャリア開発の課題に関する質問紙, 5 .分析方法:量的データについては単純集計及び所属施設の属性によるクロス集計,質的データについては自由記載内容を類似する内容ごとにまとめ,整理した。

 

〔結果〕 調査の結果,回答施設は371(26.5%)であった。本学センターで開催する研修等の受講状況は, 5割以上が研修等を受講していた。研修等の情報の入手経路は,大学からの開催案内通知がもっとも多く,開催側からの情報発信の重要性が高い。職員に受講させたい研修として自由記載された内容は,具体的な援助技術などの研修が多く挙げられ,対象者の段階別の研修ニーズもあった。

 

〔結論〕 研修等の受講ニーズは高く,今後も現場に求められる研修企画を検討していく必要がある。

 

《キーワード》継続教育,研修ニーズ,実態調査