青森保健医療福祉研究(Aomori Journal of Health and Welfare)の発刊によせて

 青森県においては、多くの健康課題をかかえながらも、地道で継続的な取り組みにより、この5か年の平均寿命の「延び幅」(男性)は1.39年と全国で3番目の伸びとなりました。さらに、地域の健康水準を高めていくためには、入念な実態把握、分析と情報共有が必要です。また、人々の暮らしと健康を支える人材の育成は、大学等教育機関のみならず、保健医療福祉施設、行政、職能団体での大きな課題であり、教育プログラムの開発や評価、そしてそれらを共有することによる横展開が益々重要となってきています。

 そのような背景から、「青森県立保健大学雑誌」から「青森保健医療福祉研究」へと、研究や実践成果の発表・共有の場を充実させることになりました。そして、大学や青森という枠に留まらず、より広い社会に対して、青森から価値ある成果を発信したいと考えています。

 

本ジャーナルの特徴としては、以下の点が挙げられます。

1.完全オンラインジャーナル化による適時・早期の発刊、付属資料(appendix)の掲載

2.社会実装に役立つ「実践活動報告」や「教育改善報告」の充実

3.若手研究者(大学院生を含む)の投稿・発表を促進するような編集体制と運営

 

 本学では、青森県と連携して、青森県保健医療福祉研究発表会を毎年開催しています。そこでの発表成果についても、是非、本雑誌から広く社会に発信していただきたいと考えています。

 

 

青森保健医療福祉研究編集委員会委員長

青森県立保健大学ヘルスプロモーション戦略研究センター 吉池信男

(オンライン) ISSN 2435-6794