ソーシャルワーク論Ⅳ

1.科目のねらい・目標

　相談援助に関わる専門職の基本的な機能や役割を踏まえ，ソーシャルワークの展開過程やその方法，理論や技術を学習する。
【到達目標】
　1　ソーシャルワークの展開過程およびそれぞれの過程で活用される技術や理論の関連性を説明できる。
　2　事例をもとにニーズや支援の展開を想定できる。

2.授業計画・内容・方法・準備学習等

【授業計画】 
　1　ソーシャルワーク展開の全体像，価値と専門職の役割
　2　クライエントと専門職との援助関係，ケース発見
　3　インテーク　その1　援助関係構築
　4　インテーク　その2　契約，エンゲージメント
　5　アセスメント　その1　情報収集と分析
　6　アセスメント　その2　問題のシステム論的把握とニーズの判断
　7　プランニング　その1　支援の焦点化と目標設定
　8　プランニング　その2　援助目標とタスク，資源の活用
　9　インターベンション　その1　介入の概念，ターゲット
　10　インターベンション　その2　直接援助活動と間接援助活動，アクションシステムと戦略
　11　評価　その1　評価の概念，経過観察（モニタリング）
　12　評価　その2　事後評価（エバリュエーション）と効果測定，研究デザイン
　13　予防的支援と開発的機能
　14　アウトリーチの概念と実践
　15　チームアプローチと連携，面接と交渉の技術
【内容・方法】
　​レジメとテキスト及びリアクションペーパーによる質疑を用いて講義を進めます。
【準備学習】
　次回授業部分のレジメとテキストは事前に目を通しておき，該当するテキストの内容などに関して調べておくこと。

3.教科書

社会福祉士養成講座編集委員会『新・社会福祉士養成講座7「相談援助の理論と方法Ⅰ」第3版』.中央法規.2015.
ISBN978-4-8058-5103-6
　※ソーシャルワーク論Ⅲと同様のテキストです。その他必要な資料は随時配布します。

4.参考書

岡田進一著「ケアマネジメント原論」ワールドプランニング.2011.ISBN978-4-86351-038-8
バーバラ・J・ホルト著.白澤政和監訳「相談援助職のためのケースマネジメント入門」中央法規.2005.ISBN4-8058-2522-7
渡部律子著「高齢者相談における相談面接の理論と実際」第2版.医歯薬出版株式会社.2011.ISBN978-263-71944-2

5.成績評価方法

リアクションペーパーおよび毎回の課題への回答（30%），レポート（20%），試験(50%)で評価します。
評価基準の詳細について，第1回の授業で説明します。

6.授業の工夫している点（授業改善アンケート結果やピアレビュー結果から検討した内容等）

毎回，課題を出して復習をしてもらう機会を作ります。講義内容に関する質問はリアクションペーパーで受け，前回の講義内容を振り返りながら授業を展開します。　

7.備考(学生へのメッセージ、購入が必要な物品等)

　特になし。