生涯発達とライフスタイル
科目・科目群 | 人間総合科学科目・人間と存在 | |||||
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科目名 | 生涯発達とライフスタイル | |||||
授業形態 | 講義 | 単位数 | 2単位 | 選択・必修 | 選択 | |
配当年次 | 1年次 | 学期 | 後期 | 合計コマ数 | 15コマ | |
コース選択 | 該当なし | 他学科開講科目 | 該当なし | |||
科目責任者(学内連絡教員) | 廣森 直子 | 学内連絡教員 | 廣森 直子 | |||
科目担当者 | 廣森 直子 | |||||
身につける力 | 自らを高める力 | |||||
学習キーワード | 教養、主体的学習力 |
1.科目のねらい・目標
人の一生を「生涯発達」の視点で捉え、その過程で生じる心理的・社会的発達について理解し、人生のそれぞれの時期のライフスタイル(生活様式)の選択について検討します。基礎的な生涯発達の理論や関連領域の理論から「生涯発達」の概念を理解し、現代社会におけるさまざまな指標を参考に、社会に規定される個人のライフスタイルの選択肢についてとらえ、現代社会における個人の自由な、あるいは発達的に「望ましい」ライフスタイルの選択との関連について考察していくことをめざします。
2.授業計画・内容・方法・準備学習等
1.授業計画・内容・方法
講義に演習の要素を取り入れながら進めます。
第1回 発達観の変化と生涯発達
第2回 能力観の変化と生涯学習
第3回 個人のライフコースと社会
第4回 「子どもの発達」をみる視点
第5回 子どもの発達(学童期)
第6回 青年期の発達
第7回 おとなの発達(成人期)
第8回 おとなの発達(高齢期)
第9回 「発達」と「障害」
第10回 ライフスタイルを見る視点:集団・家族・個人
第11回 生活時間統計にみる日本人のライフスタイル
第12回 家計調査にみる日本人のライフスタイル
第13回 社会政策と個人のライフスタイル
第14回 生涯発達と個人の自由なライフスタイル
第15回 ふりかえり、まとめ
2.準備学習
より多様な観点から「発達」について考えていくことをめざしますので、これまで受講してきた学科専門科目、人間総合科学科目、学部共通科目などの中で「発達」にかかわる内容がどのようなものであったかを復習しておいてください。
3.教科書
特に指定しない。授業で資料を配布する。
4.参考書
生涯発達については、以下の図書を参照しながら紹介します。
・上田礼子:「生涯人間発達学 改訂第2増補版」、三輪書店、2012、ISBN-10: 4895903990 、3,800円(+税)
・舟島 なをみ:「看護のための人間発達学 第4版」、医学書院、2011、ISBN-10: 4260013270、3,000円(+税)
ライフスタイルについては、以下の図書を参照しながら紹介します。
・松村祥子:「現代生活論」、放送大学教育振興会、2000、ISBN-10: 4595270399
・伊藤純・斎藤悦子:「ジェンダーで学ぶ生活経済論〔第2版〕」、ミネルヴァ書房、2015、 ISBN-10: 4623073548、3,024円
そのほか、必要に応じて授業で紹介します。
5.成績評価方法
授業参加状況(授業中に課す課題の提出)50%、レポート50%
6.授業の工夫している点(授業改善アンケート結果やピアレビュー結果から検討した内容等)
「発達」は抽象的な概念のため、個人の多様なライフスタイルにあてはめてなにが「望ましい」のかを考えることは容易ではありません。まずは自分や周囲の人を材料にしながら考えてみてください。人々の生活状況を規定する社会政策と発達保障の関係についても考察してほしいと思います。
7.備考(学生へのメッセージ、購入が必要な物品等)
「発達」については専門科目でも学ぶと思いますが、この科目では多様な観点から「発達」について考えることをめざします。