セーフティプロモーション
科目・科目群 | 健康科学部共通科目 | |||||
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科目名 | セーフティプロモーション | |||||
授業形態 | 講義 | 単位数 | 1単位 | 選択・必修 | 必修 | |
配当年次 | 2年次 | 学期 | 後期 | 合計コマ数 | 8コマ | |
コース選択 | 該当なし | 他学科開講科目 | 該当なし | |||
科目責任者(学内連絡教員) | 反町吉秀 | 学内連絡教員 | 反町吉秀 | |||
科目担当者 | 反町吉秀、工藤英明、村上眞須美 | |||||
身につける力 | 統合的実践力 | |||||
学習キーワード | 健康科学リテラシー、多職種協働力、倫理的態度 |
1.科目のねらい・目標
セーフティプロモーションとは、公衆衛生アプローチにより傷害や暴力を予防し、安全・安心を創造する科学と実践のことである。セーフティプロモーションはヘルスプロモーションの安全・安心版であり、妹分にあたる。
傷害や暴力により、世界では毎年500万人以上の人々が命を失っており、健康障害におけるインパクトは大きい。そのため、WHOは、2000年より、傷害・暴力予防部門を設置し、セーフティプロモーションを推進している。また、北米、北欧、オセアニア諸国においては、傷害や暴力の予防について学ぶことは、保健医療従事者の必須事項となっている。
わが国においても、青年世代の死因の1位、2位は事故や自殺である。また、傷害や暴力による受診者も多い。傷害と暴力はセーフティプロモーションにより、予防、減少させることが可能であり、保健医療福祉専門職が予防に役割を果たすことができる。
なお、本講義では、多発する自然災害による被害を軽減するための地域住民としての備えと、保健医療福祉専門職を目指す学生として災害時の支援を考えるとともに、認知症サポーターの認証が得られる養成講座も、併せて実施する。本講義では、セーフティプロモーションの基礎を学ぶことにより、保健医療福祉従事者として、safetyに関するリテラシーを身につけることを主たる目標とする。
2.授業計画・内容・方法・準備学習等
第1回 safety promotionとsafe communityとは?―安全・安心を創造する科学と実践
第2回 子どもを地域で守る(事故予防、セーフティプロモーションスクール)
第3回 高齢者を地域で守る(1)(事故予防)
第4回 高齢者を地域で守る(2)(認知症サポーター養成講座)
第5回 災害時における保健医療福祉専門職の役割(1)
第6回 災害時における保健医療福祉専門職の役割(2)
第7回 暴力・虐待の予防
第8回 生きることの支援としての自殺対策
準備学習は特に必要としない。
3.教科書
日本セーフティプロモーション学会編.『セーフティプロモーションー安全・安心を創造する科学と実践』 晃洋社 2019年
4.参考書
5.成績評価方法
試験80%、提出物等20%とする。
6.授業の工夫している点(授業改善アンケート結果やピアレビュー結果から検討した内容等)
大教室での授業ではあるが、学生の疑問や意見を、毎回の授業でフィードバックしながら進め、一方的な授業にならないようにする。
7.備考(学生へのメッセージ、購入が必要な物品等)
※この科目は、実務経験のある教員による科目である。