化学の基礎

科目・科目群 健康科学部4学科共通
科目名 化学の基礎
授業形態 講義 単位数 看護学科編入生のみ単位認定(1単位) 選択・必修 選択  
配当年次 1年前期 学期 前期 合計コマ数 7コマ
コース選択 該当なし 他学科開講科目 全学科選択科目
科目責任者(学内連絡教員) 松江 一 学内連絡教員 乗鞍 敏夫
科目担当者 松江 一
身につける力 補強学習科目のため該当なし
学習キーワード 補強学習科目のため該当なし

1.科目のねらい・目標

本科目は高校で「化学」を選択しなかった学生を対象としますが、後期に「生命基礎科学」を受講する看護の学生には「基礎編」となるため聴講を薦めます。本学では、「生命基礎科学(生化学)」、「生理学」、「薬理学」および「栄養学」など分子レベルで理解が必要な科目が多数あり、それらの理解には化学の基礎知識、特に、分子構造の見方が必要になります。本講義では、これらの科目にスムーズに移行できるように、担当者がまとめた『なぜ化学が必要か?』、『生化学は面白い!』、『生化学を理解するための「化学の基礎」』や『分子模型およびDVD』を使用し、「生命基礎科学(生化学)」のどの様な場面で化学の知識が必要になるかを学びます。

2.授業計画・内容・方法・準備学習等

1.授業計画・内容
第1、2回 第1部『なぜ化学が必要か?』(松江)を使用。グルコースやコレステロールの分子式から分
子量の計算、mol質量数やM濃度の出し方、ボール&ステックを用いた分子模型を用いて構造式か
ら化学的性質や作用など化学的な物の見方について学ぶ。続いて、生化学のエッセンスをまとめ
た、第2部『生化学は面白い!』(松江)を使用、化学の知識が生化学のどこで必要になるかを生体
分子の構造と機能を例に学ぶ。
第3回 第3部『生化学を理解するための「化学の基礎」(松江)』を使用。第1~3章:原子・元素・分子、
周期表の発見、放射線や放射能に関する発見と診断や治療への利用、化学式の表し方、いろいろ
な化学結合、元素の結合の手、molとMの違い、三種類の%濃度、meq、Osmol。第4~6章:酸と
塩基、水素イオン濃度、弱酸・共役塩基・緩衝液・血液のpH、化学平衡、酸化と還元などを学ぶ。
第7~10章:重要な無機元素Caや鉄、物質の三態と溶液、コロイド、吸熱反応と発熱反応、自由エネ
ルギー、エネルギーの共役反応などを学ぶ。
第4回~5回 第11~13章:有機化合物の構造式、分子式の書き方、化合物の分類、構造異性体、
sp3-sp2-sp混成軌道、極性分子、結合の強さと長さ、ベンゼンの構造、シス‐トランス、立体異性体
、不斉炭素、光学異性体DL体。第14章:有機化合物の反応、官能基と有機化合物の化学反応、付
加・脱離、酸化還元・置換・エステル化反応について学ぶ。
第6回~7回 第15~18章:糖質、脂質、アミノ酸・タンパク質と核酸など、生体にとって重要な有機化
合物について学ぶ。これは「生命基礎科学」につながります。
2.方法
担当者が自らまとめたパワーポイント資料及び詳細解説資料、講義の理解度を深めるDVDのシナリオ及び参考資料を配付し、それに沿って講義します。
3.準備学習
講義時に提示する講義資料は講義の初回に配布し、その中に授業の進行予定表も載せてある。しかし、多少前後することもあるので、講義終了時に、今回学習した部分と次週行う部分を示し、予習と復習の指針とする。

3.教科書

担当者がまとめた資料を配布し、それに沿って進めます。

4.参考書

医療・看護系のための化学入門、塩田三千夫、山崎昶、裳華房、2008年、ISBN4‐7853‐3068‐2
目で見る生化学入門(DVD、Vol.1~6、医学映像教育センター、図書館備品)
これからはじめる化学、第2版、安達達彦、三共出版、2012年ISBN978‐4‐7827‐00643‐5

5.成績評価方法

評価・単位認定はしない。但し、評価・単位認定が必要な学生には、理解度を確認するために講義開始時に課題を提示し、講義終了後のレポート提出。

6.授業の工夫している点(授業改善アンケート結果やピアレビュー結果から検討した内容等)

本講義資料の多くの化学構造式や図は、目に見えない分子生物学の分子の構造と機能をイメージ理解するためのツールになるので、「生命基礎科学(生化学)、薬理学、生理学など」の理解にも活用してください。

7.備考(学生へのメッセージ、購入が必要な物品等)

看護学科編入生の既修得単位の読み替えの場合、1単位を認定しています。
生命基礎科学(生化学)は保健医療分野に従事する人達はもちろんのこと、生物に携わる人達の共通言語である。それを理解するには化学の基礎が必要です。必要なポイントを絞っていきますが、理解できなかった内容、単語、記号などは、大学生らしく、メモり、人に聞く、調べる習慣を身に付けよう。若い君たちがその気になり、集中力と好奇心をもって学問すれば、あっという間に世界の最先端も理解出来るでしょう。

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