生命基礎科学

科目・科目群 看護学科専門科目・専門支持科目
科目名 生命基礎科学
授業形態 演習 単位数 1単位 選択・必修 必修  
配当年次 1年次 学期 後期 合計コマ数 15コマ
コース選択 該当なし 他学科開講科目 該当なし
科目責任者(学内連絡教員) 松江 一(藤本 真記子) 学内連絡教員 藤本 真記子
科目担当者 松江 一
身につける力 専門的知識に根ざした実践力
学習キーワード 専門的知識

1.科目のねらい・目標

 生命基礎科学は生化学の名で知られている学問で、生命体の目に見えない構成成分とその構成成分の作用や代謝など、化学の言葉で理解する分野です。今日、この分野は目覚ましい発展を遂げ、その成果は病気の診断や治療あるいは予防にも有益な知識を提供しています。病気との関係に重点を置いて、楽しく学べるように工夫したいと思います。

2.授業計画・内容・方法・準備学習等

1.授業計画・内容
 第1回   コメディカルと生化学、簡単な復習、細胞の構造と機能
 第2回   糖質および脂質の生化学(構造、機能)
 第3回   蛋白質およびアミノ酸の生化学(構造、機能)
 第4回   ビタミンと補酵素(脂溶性と水溶性ビタミン、ビタミンの代謝における役割)
 第5回   核酸と遺伝情報(構造、機能、複製、転写、翻訳、蛋白質合成)、遺伝子工学
 第6回   酵素と糖質の代謝(酵素の性質、酵素反応、逸脱酵素、解糖系、TCA回路、エネルギー産生)
 第7回   脂質、アミノ酸の代謝(β酸化、脂肪酸の合成、ケトン体、アミノ酸転移、尿素回路、代謝異常)
 第8回   核酸およびポルフィリンの代謝、胆汁色素の代謝、水と無機質の代謝
 第9回   ホルモンとシグナル伝達(分類、作用機序、ホルモン各論)
 第10回  心臓のエネルギー代謝、肺のガス交換と酸塩基平衡、消化器系の酵素
 第11回  肝臓の機能、胆汁の生成と排泄、尿(腎臓における尿の生成、pHの調整)、神経刺激の伝達
 第12回  血液成分と血液凝固
 第13回  癌の生化学(細胞周期、細胞増殖とアポトーシス、発ガン、癌と遺伝子、腫瘍マーカー)
 第14回  免疫と生体防御(細胞性免疫、液性免疫、抗原抗体反応)
 第15回  試験および試験問題の意図等の解説、授業への講評

2.方法
 担当者が自からまとめたパワーポイント資料及び詳細解説資料、講義理解度を深めるための練習問題80題及び解答、講義の理解度を補助するためのDVDのシナリオ及び参考資料(血液、ホルモン、免疫)を配付し、それに沿って講義する。さらに目に見えない9種の代表的生体関連物質の分子模型モデルを用い構造と機能を分子レベルで創造展開できる学習を行う。

3.準備学習
 提示したすべての資料を講義の初回に配布する、その中に授業の進行予定表は載せてある。しかし、多少前後することもあるので、講義終了時に、今回学習した部分と次週行う部分を示し、予習と復習の指針とする。さらにこの講義を補足するDVDなど資料は図書館に通知し配置し、学生が使用できる環境に整備する。

3.教科書

 担当者がまとめた資料を配付し、それに沿って進めます。

4.参考書

 大久保岩男、賀佐伸省編:「コンパクト生化学(改訂第4版)」,南江堂,2017.ISBN 978-4-524-25946-5.
 林典夫、廣野治子監修、野口正人、五十嵐和彦編集:「シンプル生化学(改訂第6版)」,南江堂,2014.
  ISBN 978-4-524-26807-8.
 岡野栄之ほか原案監修:「目で見る生化学入門DVDvol.1~5(第3版)」,医学映像教育センター,2017.ISBN 987-4-86243-787-7.
 堀内ふき監修:「生体のしくみDVDvol.1~20(第3版)」,医学映像教育センター,2017.ISBN 978-4-86243-765-5.

5.成績評価方法

 授業への参加度(30%)、筆記試験の結果(70%)で評価する。

6.授業の工夫している点(授業改善アンケート結果やピアレビュー結果から検討した内容等)

 昨年度の授業評価を参考に改善していきたい。

7.備考(学生へのメッセージ、購入が必要な物品等)

※この科目は、実務経験のある教員による科目である。
 生命基礎科学(生化学)は保健医療分野に従事する人達はもちろんのこと、生物に携わる人達の共通言語である。解らないと嘆くよりは、集中力のギアを一段挙げて一度最後まで読んでみることが大事な学問です。理解できなかった内容、用語、記号などは、メモり、人に聞く、調べる癖を付けよう。若い君たちがその気になって、好奇心をもって学問すれば、あっという間に世界の最先端も理解出来るでしょう。

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