公衆衛生学

科目・科目群 看護学科専門科目・専門支持科目
科目名 公衆衛生学
授業形態 講義 単位数 2単位 選択・必修 必修  
配当年次 1年次 学期 後期 合計コマ数 15コマ
コース選択 該当なし 他学科開講科目 該当なし
科目責任者(学内連絡教員) 反町 吉秀 学内連絡教員 反町 吉秀
科目担当者 反町 吉秀、山田 真司、古川 照美、千葉 敦子、倉内静香、三好美紀
身につける力 専門的知識に根差した実践力 
学習キーワード 専門的知識、健康科学リテラシー、地域健康課題の理解

1.科目のねらい・目標

公衆衛生とは、「みんなの健康」のことである。公衆衛生学とは、「みんなの健康」を衛るために、組織化された地域社会の努力によって、疾病予防、寿命延長、身体的・精神的健康と能率の増進を図る科学・技術である。その具体的な内容としては、環境衛生、感染症対策、衛生教育、保健医療制度の組織化および社会保障制度の改善が挙げられている。臨床医学が個人を対象としているのに対し、公衆衛生は集団を対象としている点が大きく異なる。ただし、公衆衛生=予防医学ではないことにも、注意が必要である。たとえば、日常的な医療活動の基盤となる医療制度やシステムの維持・改善等も、公衆衛生の対象となる。すなわち、公衆衛生は狭い意味での保健活動だけでなく、医療活動の展開にとっても基盤となるのである。したがって、公衆衛生学は、将来、看護師として臨床の現場に働く人にとっても、学ぶ必要のある科目である。本科目では、国際レベル、国レベル並びに地域における様々な健康課題を、生物学的な視点だけでなく、社会や環境との視点から俯瞰的に理解できるようになることを、最初のステップとして考えている。その上で、集団の健康を維持・改善するための制度や施策の概要に関する理解を促すこととする。

2.授業計画・内容・方法・準備学習等

第1回  公衆衛生とは?(反町)
第2回  集団の健康をとらえるための手法(1)人口統計(山田)
第3回  集団の健康をとらえるための手法(2)保健統計(山田)
第4回  集団の健康をとらえるための手法(3)疫学(反町)
第5回  国民栄養・食品衛生(三好)
第6回  環境と健康(反町)
第7回  社会保障と公衆衛生のしくみ(1)(反町)
第8回  社会保障と公衆衛生のしくみ(2)(反町)
第9回  地域保健(1)母子保健(倉内)
第10回 地域保健(2)成人保健・高齢者保健(倉内)
第11回   地域保健(3)精神保健・障がい者保健(古川)
第12回 学校と健康(古川)
第13回 国際保健(三好)
第14回 職場と健康(千葉)
第15回 健康危機管理(反町)
講義に加え、適宜小グループワークを実施しながら進める。準備学習は特に必要としないが、授業毎の復習が必要である。

3.教科書

神馬征峰編著:「系統看護学講座 健康支援と社会保障制度(2)公衆衛生」,医学書院,2018年,  ISBN 978-4-260-01989-7

4.参考書

厚生労働統計協会編. 図説国民衛生の動向2019/2020.(ISBN 978-4-87511-804-6)
厚生労働統計協会編. 国民衛生の動向2020/2021. (雑誌コード03854-08(「厚生の指標」8月増刊))

5.成績評価方法

定期試験(90%)、授業態度(10%)

6.授業の工夫している点(授業改善アンケート結果やピアレビュー結果から検討した内容等)

看護師として臨床の現場で働く人にとって役に立つ授業内容とする。

7.備考(学生へのメッセージ、購入が必要な物品等)

※この科目は、実務経験のある教員による科目である。
新聞等を読み、社会で起きている出来事について関心を持ち、本授業に臨んで欲しと思います。

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