精神保健

1.科目のねらい・目標

こころの健康を保持・増進させるために必要な基礎知識を学ぶ。ライフサイクルに応じた心理的特徴とリスクを理解し、また、精神保健における個別の課題の特徴と現状を把握する。本講義を通じて、家庭、学校、職場、地域のそれぞれにおいて、こころの健康に関わる課題を知り、その解決に向けた活動のアプローチを学習する。

2.授業計画・内容・方法・準備学習等

1.   精神保健の基礎知識
　１）精神保健の概要と意義・課題（第１回）

2.   ライフサイクルからみた精神保健
　１）胎児期および乳幼児期の精神保健（第２回）
　２）学童期の精神保健（第３回）
　３）思春期の精神保健（第４回）
　４）青年期の精神保健（第５回）
　５）成人期、老年期の精神保健（第６回）

3.   精神保健における個別課題への取り組み
　１）精神障害者対策、老人性痴呆疾患対策（第７回）
　２）アルコール関連問題対策、薬物乱用防止対策（第８回）
　３）その他の地域精神保健対策
　　①思春期精神保健対策（第９回）
　　②自殺とその予防（第１０回）
　　③ターミナルケアと精神保健（第１１回）
　４）精神保健に関する調査研究（第１２回）
４．精神保健活動の実際（第１３回）
　１）家庭における精神保健
　２）学校における精神保健
　３）職場における精神保健　
　４）地域における精神保健
５．地域保健と精神保健（第１４回）
　１）地域保健施策の概要
　２）精神保健施策の概要
６．世界の精神保健（第１５回）
　１）世界的にみた精神神経疾患の疫学
　２）世界の精神医療サービスと精神病院
　３）世界的にみた精神保健の流れ

3.教科書

精神保健福祉士養成セミナー／第２巻　精神保健学―精神保健の課題と支援．編集　精神保健福祉士養成セミナー編集委員会．へるす出版．ISBN 978-4-89269-905-4

4.参考書

医療・保健・福祉の連携による高齢者自殺予防マニュアル．大山博史 編．診断と治療社．2003．
新版　生涯発達心理学：エリクソンによる人間の一生とその可能性．福富護訳（Ｂ．ニューマン＆Ｐ．ニューマン著）．川島書店．1988．

5.成績評価方法

筆記試験による評価

6.授業の工夫している点（授業改善アンケート結果やピアレビュー結果から検討した内容等）

事例を豊富に交えて説明する。

7.備考(学生へのメッセージ、購入が必要な物品等)

※この科目は、実務経験のある教員による科目である。