臨床栄養学実習Ⅱ

1.科目のねらい・目標

　臨床栄養学の知識を実践に役立たせるために、医療現場における管理栄養士は大別して、患者や施設利用者の『病態に合わせた食事を提供する』『栄養管理をする』『栄養指導をする』の3つの技術を用いて、医療スタッフの一翼として治療に寄与している。臨床栄養学実習Ⅰは主に『病態に合わせた食事を提供する』ための技術を習得するものであるが、本実習は医療現場を想定した環境で『栄養管理をする』『栄養指導をする』の技術について習得することを目的としている。さらに、実習内容に食に関する身体機能の変化として高齢者で多くみられる摂食・嚥下障害に関する内容も取り入れ、高齢社会に対応した実践者の育成を目指す。

2.授業計画・内容・方法・準備学習等

１．授業計画・内容
第1回（２コマ）　　ガイダンス、身体計測について　
第2回（２コマ）　　生活習慣病患者への個人栄養指導について
第3回（２コマ）　　生活習慣病患者への個人栄養指導について
第4回（２コマ）　　生活習慣病患者への個人栄養指導について
第5回（２コマ）　　生活習慣病患者への個人栄養指導について
第6回（２コマ）　　生活習慣病患者への個人栄養指導について
第7回（２コマ）　　静脈栄養・経腸栄養について
第8回（２コマ）　　口腔機能及び咀嚼・嚥下障害、食事介助について
第9回（２コマ）　　入院患者の栄養管理、ベットサイド訪問について
第10回（２コマ） 　入院患者の栄養管理、ベットサイド訪問について
第11回 （２コマ）　入院患者の栄養管理、ベットサイド訪問について
第12回 （２コマ）　入院患者の栄養管理、ベットサイド訪問について

２．方法
授業で配布する実習書を参考に、模擬入院患者や模擬外来患者に対する栄養管理、栄養指導を実際に行い、それぞれの技術を向上する。

３．準備学習
​模擬症例に関する疾患や栄養管理などについて、できるだけのことを復習して実習に臨む。実習後、模擬症例について復習する。

3.教科書

明渡陽子他編著:「カレント臨床栄養学 第2版」, 建帛社, 2018年. ISBN：978-4-7679-0625-6（臨床栄養学総論でも使用）
日本糖尿病学会編:「糖尿病食事療法のための食品交換表 第7版」, 文光堂, 2013年. ISBN978-4-8306-6046-7

4.参考書

鈴木 純子ほか:「臨床栄養学―栄養診断から栄養管理計画作成までの手順」, 同文書院, 2014年. ISBN13:978-4810314229.

5.成績評価方法

原則的にリポート(60％)、授業への参加度(40％)で評価します。

6.授業の工夫している点（授業改善アンケート結果やピアレビュー結果から検討した内容等）

配布する資料が多いので、何をどの場面で使用するのかについての説明に配慮する。

7.備考(学生へのメッセージ、購入が必要な物品等)

※この科目は、実務経験のある教員による科目である。
　医療機関での栄養士業務に関する、学内における実習の最終過程となります。受動的に参加しては、身につかないことが多くあります。臨地実習またはその後の就職先で、学習した基本的な技術を活かせるように、積極的に実習に臨んでください。