助産学概論

1.科目のねらい・目標

〈ねらい〉助産学の基本理念・助産師の役割と責務を学び、専門職としての助産師の職業について理解を深める。〈目標〉1．助産の定義・責務を学び、助産師の役割について考えることができる。2．助産師の教育制度の変遷を学び諸外国との比較をし、今後の展望や課題を考えることができる。3．母子保険制度の変遷や現状を学び、助産活動のあり方を考えることができる。4．女性のライフサイクルと健康問題を学び助産師として支援について考えることができる。5．助産の概念を理解し、周産期にある女性や家族への助産ケアについて考えることができる。

2.授業計画・内容・方法・準備学習等

１．授業計画・内容
〔大村教授〕
第1回助産と出産の概念と変遷・助産の対象・助産師の役割　　　　　　　　　 　 　
第2回助産師の定義と役割と専門性（法律）
第3回助産師の 定義と役割と専門性（専門職能団体などにおける）
第4回わが国の助産師教育制度の変遷と現在・展望                 
第5回わが国の母子保健制度およびその動向　　　　　　　　　　　　　
第6回わが国の周産期医療の現状
〔宮下ルリ子非常勤講師（広島県立大学助産学専攻科　准教授〕　　　　　　                              
第7回在日外国人の母子保健                                 
第8回国際化社会と母子保健と助産師の役割
第9回第10回女性のライフサイクル各期と健康問題と支援
〔大村教授〕
第11回助産師業務と生命倫理・倫理綱領・対象の権利とIC
第12回出産の文化（現在の出産と助産ケアの慣例）　　
第13回産育習俗
〔重藤龍比古　青森県立中央病院産婦人科部長〕
第14回遺伝・生殖補助医療の動向と課題
第15回生殖補助医療の実際
２．方法：教科書等を使用した講義、グループワーク
３．準備学習：教科書に沿って上記授業計画・内容についてを復習をおこなうこと

3.教科書

我部山キヨ子，武谷雄二編著：「助産学講座１ 助産学概論 第5版」，医学書院，2015．ISBN 978-4-260-01997-2
我部山キヨ子，武谷雄二編著：「助産学講座2基礎助産学2母子の基礎科学」，医学書院，ISBN978-4-260-01837-1
我部山キヨ子，毛利多恵子編著：「助産学講座９ 地域母子保健 国際母子保健 第5版」，医学書院，2016．ISBN 978-4-260-02191-3
福井トシ子編著：「新版助産師業務要覧基礎編第3版2020年版」，日本看護協会出版会，2019．ISBN978-4-8180-2058-0ISBN978-4-8180-2058-0
福井トシ子編著：「新版助産師業務要覧実践編第3版2020年版」，日本看護協会出版会，2019．ISBN978-4-8180-2169-3
戸田律子訳著：「WHOの59カ条お産のケア実践ガイド」，農文協，1997．ISBN 4-540-97043-7
看護行政研究会編著：「令和2年版 看護六法 新日本法規」，2020．ISBN 978-4-7882-7964-3
　

4.参考書

厚生労働統計協会：「国民衛生の動向、2019年/2020年，厚生労働統計協会，2019．ISBN 987-4-87511-660-8
厚生省児童家庭局母子保健課監修：「わが国の母子保健令和元年」，母子保健事業団，2019．ISBN 987-4-89430-057-6
厚生省児童家庭局母子保健課監修：「母子保健の主なる統計令和元年」 ，母子保健事業団，2019．ISBN 987-4-89430-028-6

5.成績評価方法

定期試験（90%）、講義時の小リポート（10%）

6.授業の工夫している点（授業改善アンケート結果やピアレビュー結果から検討した内容等）

質問は授業中いつでも受けます。

7.備考(学生へのメッセージ、購入が必要な物品等)

※この科目は、実務経験のある教員による科目である。
主体的な学習を行うことを期待します。母性看護学概論の復習をしてください。