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Last updated 2022/05/16

管理栄養士の進路・仕事Interview


『学校栄養職員』
 渡邉 紗絢 さん
 (Saaya Watanabe)
  H26.3卒業(3期生)
 青森県立青森高校出身



(給食の工程を説明しているところ⇒)

1.就職先を教えてください。

 県教育委員会に採用、中泊町立中里小学校に学校栄養職員として配属され、中泊町学校給食センターで勤務しています。センターは平成21年に完成した新しい施設で、19人が勤務しており、小学校4校 (約500食)、中学校2校 (約320食) の給食の調理・運搬を行っています。

2.仕事の内容を紹介してください。

 学校栄養士は実際に給食を作るわけではありません。給食献立の作成、食材の発注、調理の指示、衛生管理、種々の対応が主な業務です。仕事をするのは殆どセンターですが、時間を見つけては小学校へ行き、食事の様子などを見るように心がけています。学校の行事にも参加しますし、今後、児童達に食に関する指導も行う予定です。 残食があるとやはり悲しいですが、そこにはきっと理由があるはずですので、必要な栄養をどうやったら喜んで食べてもらえるようになるかを考えながら仕事しています。 夏休みや冬休みは給食も休みなのでセンターの仕事も休みだと思うでしょうが、毎日仕事があります。日常業務では中々洗えない設備や器具を洗浄したり、献立を練ったり、衛生管理や食材、特に県産食材などの利用状況報告書の作成などがあるからです。

3.この仕事に就いた理由を教えてください。

 子どもの食に関わる仕事をしたいというのが一番の理由です。大学に入った時はやりたい仕事がたくさんあったのですが、栄養教育や教諭課程の授業で指導案を書いたり授業の展開を考えたりするのが楽しく、元々子どもに関わる仕事がしたかったので、これを自分の仕事にできたらと3年の頃から強く思うようになりました。

4.人々との接点はありますか?

 センターでの業務なので毎日児童と接することはないのですが、できる限り小学校に足を運び、児童達と接するようにしています。給食試食会が毎年あるので、そこで保護者の方とも接することができます。最近では地元の食材を取り入れるようになってきているので、農家の方々と話すこともあります。

5.現在の仕事のやりがいを教えてください。

 子ども達から『美味しかった』と言われるのが一番嬉しいです!日常的に児童と接していない分、なおさら頑張って良い給食を作ろうと思いますし、嫌なことも忘れ前向きな気持ちになれます。 1年目の今は覚えることが多く大変なこともあるのですが、そういうことが励みとなってとても充実しています。

6.大学での学びで役に立っていることはありますか?

 習ったこと全てが役に立っています。また、大学ではグループワークを通して様々な考えや意見の伝え方などを学ぶことができました。そのことが、今、性別も年代も異なる多くの調理員の方々とのコミュニケーションや、指示を出すことなどに大きく役立っていると実感しています。

7.今後の抱負または目指す管理栄養士像を教えてください。

 1年目は前任の先生が助言してくれますが、少しでも早く一人前として仕事が出来るようになることが今の目標です。様々な出来事に対処するにはやはり経験が必要なので、色んな経験を積み、自信を持てるようになりたいです。 そうすることで余裕が出てくれば、学校に行く時間も増え、本来の希望であった子どもへの食に関する指導を実施できるようになるのではないかと考えています。
 食に関する指導については、給食に協力してくれている地元の農家の方々のことを教えたり、食や自然への感謝の気持ちを自ずと持てるようになる指導をしたいと考えています。

渡邉さんの務める給食センター   給食の調理作業の様子
午後のミーティングをしている様子 午後のミーティング
(立っているのが渡邉さん)

日常業務のパターン
8:00  始業→ミーティング(調理員に指示確認など)
8:15  事務作業(献立作成、指示書作成など)
10:45  配缶作業チェック、品温管理、室温測定など
11:00  発送
11:30  昼食は給食→昼休みに小学校を回る(随時)
13:00  事務作業(納品書、衛生管理書類など)
15:50  ミーティング(振り返り、調理員に学校の様子報告、翌日の指示など)
16:00  翌日の準備
16:45  終業
    (残業もあります。)
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