『介護老人保健施設
管理栄養士』
穐元 千明 さん
(Chiaki Akimoto)
H26.3卒業(3期生)
青森県立青森南高校出身
|
 |
伸康会 介護老人保健施設 平成の家の厨房で管理栄養士として働いています。当部署には2人の管理栄養士と5人の栄養士、5人の調理師、8名の調理員が所属しています。当施設に入所されている利用者様約90名と、隣接している施設の利用者様約30名(昼はデイケアの約70名分も)に食事を提供しています。高齢者施設であるため、常食・軟菜食・粗きざみ食・きざみ食・ソフト食・ミキサー食と6種類の食事形態に対応しています。また、デイケアの食事提供はABCの選択形式にしており、注文していただいてから調理し、提供しています。
わたしの仕事は、その日のシフトによって厨房業務をする日と、事務業務をする日に分かれます。厨房業務をする日は、調理(各食事形態に合わせて)・盛り付け・配膳・仕込み・洗浄などを行っています。食べてはいけない食品や嫌いな食品がある人もいるので、個人に合わせた食事提供をしています。
事務作業の日は、検収・発注・献立作成・栄養アセスメント・喫食者人数の管理などを行っています。利用者様の身体状況や食事状況などから栄養状態を考え(栄養アセスメント)、低栄養にならないよう栄養管理計画を立てています。
また、デイケアの誕生日会(月に1回)とクッキング教室(月に3回)も担当しています。デイケアの誕生日会はその月や季節に合った食材を取り入れた献立を作製し、毎回目玉となるような料理を必ず1つは入れるようにしています。クッキング教室は、施設の利用者様とおやつを作り、そのあとに簡単な講話(おやつに使用した食材の栄養や生産地についてなど)を実施しています。おやつと言っても、硬いものや弾力のあるものは食べることができない方が多く、また利用者様ができる(リハビリになる)、かつ楽しめる作業を取り入れたおやつを考えなければならないので毎回試行錯誤しています。
食に携わる職業に就きたいと小学生のころから思っており、そんな中、高校生の時に知った職業が管理栄養士でした。大学の4年間の学びから、毎日の食事を通して人々の健康づくりに貢献することができる管理栄養士として働きたいという気持ちが強くなりました。当施設は、昨年度にS-1グランプリ(減塩料理のコンテスト)において入賞、また今年度からソフト食の提供が開始されるということを知り、この施設で働きたいと思いました。
毎日ではありませんが利用者様の食事の様子を見に行った時や、クッキング教室などを通して接しています。また、廊下ですれ違った際のあいさつも大切な利用者様との接点だと思います。
1年目なので覚えることが多くあっという間に1日が終わっていきます。厨房業務の日が多く利用者様と直接話す機会はまだ多くありませんが、誕生日会の食事を食べて喜んでくださっている利用者様の様子を見た時や、クッキング教室が終わったあとに「本当においしかったよ」「為になった」などの感想をいただいた時など、やりがいを感じる瞬間があります。
6.大学での学びで役に立っていることはありますか? |
体重の変化を参考にしたアセスメントや、高齢者を対象とした栄養ケアに関する知識が特に役立っていると思います。しかし、まだまだ勉強不足だと思うことが多いです。
7.今後の抱負または目指す管理栄養士像を教えてください。 |
利用者様一人ひとりの顔と名前を覚え、個人に合わせた適切な栄養ケアを考え、行動できる管理栄養士になりたいです。この1年はとにかく必死に走り続けた感じなので、来年度は自分が管理栄養士として何をしたいのか、どんな管理栄養士になりたいのかをもっと明確にしていきたいと思います。
 |
 |
 |
 |
クッキング教室の様子(右が穐元さん) |
デイケア誕生会の料理@ |
日常業務のパターン
午前 【厨房業務】
8:00〜12:00 台車の準備
ソフト食調理、盛り付け
洗浄、片付け
【事務業務】
検収、発注、献立作成
12:00〜13:00 休憩
午後 【厨房業務】
13:00〜17:30 洗浄、台車の準備
掃除
副菜の調理、盛り付け
仕込み
洗浄、片付け
【事務業務】
発注、献立作成、栄養アセスメント