青森県立保健大学 健康科学部 栄養学科 オリジナルホームページへようこそ

『一般企業(食品メーカー)』 　藤田 有咲 さん 　（Alisa Fujita） 　 H25.3卒業（2期生） 　新潟県立長岡向陵高校出身

１．就職先を教えてください。

　味の素ニュートリション株式会社に勤務しています。

２．仕事の内容を紹介してください。

　流動食や、病院・ 施設向けの栄養素を強化した食品の営業をしています。
病院を訪問し、管理栄養士を中心に医師、 看護師、 理学療法士、薬剤師,、ケアマネージャー等様々な職種の方々と面談し、自社製品を提案しています。また、学会等にも出展で参加して製品の展示やPRをしたり、病院に出向いて栄養サポートチーム（NST）や医局での勉強会や製品説明会を行っています。
　栄養士・管理栄養士という資格が必須ではない仕事ですが、資格があるという事に自信を持って仕事をしています。

３．この仕事に就いた理由を教えてください。

　学生時代は、『食品に関わるメーカーでの仕事に就きたい・・・』とおおまかに考えており、就職活動では様々な会社の説明会に参加しました。私は人見知りする性格なので、最初は営業職について全く考えていませんでした。しかし、先生に紹介していただいて話を聞いてから興味を持ち、自分なりに営業職がどんなものかを考えました。そして、医療食の営業は、現場で働く管理栄養士のお手伝いができ、患者様の治療に貢献できるのではないかと思うようになり、入社しました。

４．人々との接点はありますか？

　人と話すことが主な仕事なので、人との接点はかなりあります。
　管理栄養士をはじめ、様々な職種の医療従事者と関わるのはもちろん、医薬品関係、 食品卸関係、 他メーカーの方、 医療情報提供者（MR）等、多くの方々と接点を持つことが必要です。
　また、業務で学会や地域の研究会等、様々な催しや場所に参加するので、有名な管理栄養士や医師にお会いする機会もあります。

５．現在の仕事のやりがいを教えてください。

　一番やりがいを感じる瞬間は、相手のニーズを引き出し、そこへ自社製品を提案して実際に使用していただくことや、さらにそれらを使っていただいたことで『あの患者さん調子よくなったよ』などのお声を頂くことです。
　また、長期間に渡ってアプローチし、様々なプロセスを経て自社製品の採用がかなったときや、自分の行った勉強会を褒められたときも嬉しく感じます。
　些細なことですが、『味の素さん』ではなく、『藤田さん』と名前で呼んでいただけたときも自分を認められたようで、喜びを感じるひと時です。

６．大学での学びで役に立っていることはありますか？

　管理栄養士から医師まで、様々な方に栄養の基礎から栄養素・臨床・医療制度等幅広く聞かれる仕事なので、広い分野で大学での学びは役立っています。一方、営業の知識も勿論必要ですが、製品自体のことや営業で必要な知識は研修で学ぶことが出来ますので、営業職希望の方も心配いりません。
　2年間仕事を行ってきましたが、持っている知識をいかすためにも、コミュニケーション能力が一番重要であると感じています。

７．今後の抱負または目指す管理栄養士像を教えてください。

　今後は、様々な職種の方と積極的に面談し、栄養という分野を他職種の方にも興味を持っていただけるようなきっかけとして、医療食などの製品を提案していきたいと考えています。
　管理栄養士をはじめとする医療従事者のサポートになる仕事をする、という仕事に就いた時の目標を忘れず、『栄養のことは藤田に聞こう』と思われるような営業人になりたいです。