看護理論

健康科学部看護学科

授業科目 看護理論
科目概要・形式 1単位 15時間 必修 配当年次 1年後期
科目責任者 木村 恵美子
担当者 木村 恵美子 角濱 春美 福井 幸子 市川 美奈子 

1.科目のねらい・目標

看護理論の授業のねらい・目標は、F.ナイチンゲールから現代の看護理論家までの、著名な看護理論を学ぶことで、看護実践を概念化してとらえる基礎的な力を養うこと、また、より普遍的で人間性豊かな自らの看護観を育てることができることを目的としている。

2.授業計画・内容

1回目:
  1)看護理論についての基本的理解:理論の発達の背景、理論の種類       
  2)F.ナイチンゲール「看護覚え書」:『NOTES ON NURSING』の特徴、看護を構成する4つの概念
    とのつながり、病気の定義、健康の考え方、序章~補章までの各章にある「対」で示したナイチ
    ンゲールの言葉 
2回目:D.E.オレム「オレム看護論-看護実践における基本的概念について」:用語の意味からセルフケア
     理論・セルフケア不足理論・看護システム理論 など
3回目:C.ロイ「ロイ看護論-適応モデル序説」:適応システムとしての人間、刺激の種類、適応様式   
4回目:J.トラベルビー 「人間関係論」:人間対人間の関係の確立に至る5つの位相
5回目:J・ワトソン「ケアリングの理論」:ケアリングが注目されてきた背景、影響を受けた学問
     (ミルトン・メイヤロフ)、ケアリング看護論の適用 
6回目:V.ヘンダーソン「看護の基本となるもの」:人間の基本的欲求から14の基本的ニード           
7回目:冬休み課題発表会(クリティーク)

*冬休み課題は6回目の授業時に提示します。
(例:授業で行った看護理論家を1つ選択し、基礎看護実習1での場面と照らし合わせて考察する)
*各回の講義の順番は変更する場合があります。

3.教科書

1)筒井真優美編:看護理論,南江堂,2015年,ISBN978-4-524-25728-7
他 1年前期「看護学概論」で購入済みの「看護の基本となるもの」「看護覚え書」を使用する


4.参考書

各授業で随時紹介する。

5.成績評価方法

学期末試験(70%)、冬休み課題(30%)で評価する。

6.授業の工夫している点(授業改善アンケート結果やピアレビュー結果から検討した内容等)

 各理論について学ぶだけでなく、基礎看護実習での事例から実践と理論を結びつけて考えるよう工夫しています。
7回目の課題発表会では、発表内容をクリティークすることで、“他学生の看護に関する多様な意見を聞くことは、とても良い刺激になっている”という授業評価を頂きました。

7.備考(学生へのメッセージ、学生購入物品など)

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