高い幸福感が全死因死亡リスクの低下に関連
概要
青森県立保健大学健康科学部の安永 明智(やすなが あきとも)教授と早稲田大学スポーツ科学学術院の岡 浩一朗(おか こういちろう)教授らの研究グループは、日本の成人を対象にした前向きコホート研究※1において、ウェルビーイングの一側面である幸福感※2が高いことは全死因死亡率※3の低下と関連することを明らかにしました。この関連は、年齢、性別、社会経済的要因(教育歴、婚姻状況、経済状況)、および健康状態(BMI、身体機能)を統計学的に調整した後も独立して認められました。
本研究成果は、米国心理学会(American Psychological Association:APA)が発行する『Health Psychology』(論文名:Association of State Happiness with Mortality: Evidence from a Prospective Cohort Study in Japan)にて、2026年1月19日(月曜日)にオンラインで掲載されました。
(用語解説)
※1 前向きコホート研究
ある特定の要因を持つ集団と持たない集団を一定期間追跡し、それぞれの集団で疾患の発生率や死亡率などがどう変化するかを比較する研究です。これにより要因と結果の因果関係を長期的に評価できます。
※2 幸福感
喜びや満足感、ポジティブな感情といった主観的な心の状態を指します。個人的な充足感や人生の目的意識なども含む多次元的な概念であり、ウェルビーイングの一側面です。
※3 全死因死亡率
特定の原因に限定せず、ある期間内に集団全体で死亡する割合を示す指標です。疫学や公衆衛生学の研究分野で、健康状態や介入の効果を評価するために広く用いられています。
研究内容の詳細
論文情報
論文名
Association of State Happiness with Mortality: Evidence from a Prospective Cohort Study in Japan
著者
安永 明智(青森県立保健大学健康科学部)
柴田 愛(筑波大学体育系)
細川 佳能(東洋大学健康スポーツ科学部)
モハメドジャヴァッド クサリ(北陸先端科学技術大学院大学先端科学技術研究科)
宮脇 梨奈(明治大学文学部)
荒木 邦子(早稲田大学スポーツ科学学術院)
石井 香織(早稲田大学スポーツ科学学術院)
岡 浩一朗(早稲田大学スポーツ科学学術院)
掲載誌
Health Psychology
DOI
https://doi.org/10.1037/hea0001571![]()
お問い合わせ
青森県立保健大学 健康科学部 教授 安永 明智(やすなが あきとも)
TEL:017-765-2018(直通)
Email:a_yasunaga@(@以下にms.auhw.ac.jpを加えてください)

