臨床実習科目の紹介
臨床見学実習(1年次前期)
本学の臨床見学実習は、1年次前期という全国的に見てもかなり早い段階で医療現場を体験できる、特色ある実習です。県内10か所の医療施設を実習先とし、理学療法士が実際に行っている支援や医療現場の雰囲気をグループで数日間見学します。早期に現場を知ることで、「なぜ学ぶのか」「将来どのような専門職を目指すのか」を意識しながら、その後の大学での学びに活かすことを狙いとしています。また、患者様や実習指導者との関わりを通して、挨拶や身だしなみ、言葉づかいなど、医療者としての基本的な態度も身につけます。学生からは、医療現場での人の動きや専門職の関わり方を間近に見ることで、理学療法士という職業をより現実的に捉えられるようになり、その後の学びへの向き合い方が変わったといった感想が得られています。
臨床評価実習(3年次前期)
3年次前期に開講される「臨床評価実習」は、青森県内12施設(R7年度実績)の協力のもと、実際の医療現場で理学療法評価を学ぶ科目です。最大の特徴は、教員が学生とともに現場へ赴き、対象者への聞き取り・観察・測定を共同で実践する全国的にも珍しい実習形態である点です。学生は事前に基礎的な検査方法を学び、教員の指導を受けながらグループで評価を行い、得られた情報から問題点や必要な支援を考える力を養います。さらに、実習経験は振り返りシートや症例レポートとして整理し、報告会で学生同士が共有することで学びを深めます。こうした取り組みを通して、「臨床で考える力」と専門職としての態度を着実に育むことができます。
総合臨床実習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ(3年次後期~4年次前期)
3年次後期から4年次前期にかけて、実習登録施設(県内40施設、県外30施設 合計70施設程度)において、6週間ずつ実施されます。各期の実習においては、年次進行とともに、知識・技術の修得段階に合わせ、少しずつステップアップしながら、臨床現場で経験を積んでいきます。これらの実習では,臨床経験5年以上,さらに定められた講習会を終了した臨床実習指導者と大学の教員が連携を密に取り、実施されます。これらにより質の高い実習が可能となるとともに、学生は安心して実習に取り組むことができます。また、学生はこれらの臨床実習を通して、チーム医療における理学療法士の役割等のみならず、医療人として求められる態度や熱意なども学んでいきます。
臨床地域実習(4年次前期)
臨床地域実習は、4年次・前期に実施され、県内11施設の通所・訪問リハビリテーション事業所で行う実習です。地域で生活する対象者に対して、理学療法士が医療・介護・福祉の専門職と連携しながら、一人ひとりの暮らしを支えている様子を学びます。病院・介護施設とは異なる、在宅を現場とした生活に寄り添った関わりを体験することで、対象者の生活全体を見据えた理学療法士の役割を学びます。これまでの学修や実習で得た視点を踏まえ、専門職としての関わりを整理する機会となっており、学生からは、これまでの学びが在宅の現場で一つにつながり、生活の多様性を理解できたといった感想が得られています。

