看護学科における地域定着枠(キャリア形成支援枠)について

看護学科における地域定着枠(キャリア形成支援枠)について

「地域定着枠(キャリア形成支援枠)」の設置・募集人員について

 令和3年度入学者選抜(令和2年度実施)から、看護学科に「地域定着枠(キャリア形成支援枠)」を設置しました。募集人員は、県内者5名です。

 

概 要

 「地域定着枠(キャリア形成支援枠)」は、本学と地域の病院等が、地域定着枠学生の皆さんを、在学中から就職後も、連携・協力して、支援し、これからの地域に求められる看護職として育成することを目的としています。

 

 

「地域定着枠(キャリア形成支援枠)」とは?

1.「地域定着枠(キャリア形成支援枠)」では、どのような看護職になれるのでしょうか。

 青森県は、人口減少・少子高齢化が一層進展しており、病気になったり、身体が不自由になったりしても、住み慣れた地域でずっと暮らせるよう、地域全体で支えていくことが必要です。

 

 そのためには、急な症状悪化への処置や手術を行う「急性期」の病院、その後の療養やリハビリを行う「回復期」の中小病院、病気の推移を見守る「慢性期・在宅医療」の診療所等が連携して患者さんを支える仕組みが求められています。

 

 これらの連携がうまく機能するためには、それぞれの病院等の機能を知り、地域の関係機関等との連携に強く、地域全体の医療を理解し、総合力・実践力を有する看護職が求められています。

 

 そこで、本学と地域の病院等が連携・協力して、これからの地域に求められる看護職の育成を支援することを目的として、看護学科に「地域定着枠(キャリア形成支援枠)」を設置したものです。

 

2.「地域定着枠(キャリア形成支援枠)」では、どういう支援を受けられるのでしょうか。

 地域定着枠(キャリア形成支援枠)は、急性期から回復期、慢性期・在宅医療までを一定期間経験することによって、それぞれの病院等の機能を知り、地域の関係機関との連携に強く、地域全体の医療を理解し、総合力・実践力を有する看護職を育成するものですが、学生が安心して勤務・経験できるよう、本学と地域の病院等とが連携・協力して支援します。

 具体的には、次のとおりです。

 

(1)キャリアサポートコーディネーターが学生の相談に応じ、支援します。

 令和2年4月、本学に、学生のキャリア支援等を行う「キャリア開発センター」を開設し、学生の皆さんの就職等の相談を受け、支援する「キャリアサポートコーディネーター」を配置しています。

 

 キャリアサポートコーディネーターは、学生と面談し、どのような看護職になりたいのか、どこの地域に勤務したいのかなどの相談に応じ、支援します。

 

(2)各地域の病院が作成する「キャリアサポートモデルプログラム」を閲覧できます。

 各地域では、急性期の病院(中核病院、その他の急性期の病院。以下同じ。)が中心となって、学生の皆さんが地域で活躍する看護職になれるよう、モデルとなるキャリアサポートプログラム(以下「キャリアサポートモデルプログラム」という。)を作成していただくこととしています。

 

 学生の皆さんは、各地域の病院が作成するキャリアサポートモデルプログラムを検討し、また、病院見学やインターンシップ体験を通して、将来、自分の目指す看護職の姿と照らし合わせ、キャリアサポートモデルプログラムを選択することができます。

 

(3)キャリアサポートコーディネーターが学生の意向を確認し、地域の病院と調整します。

 キャリアサポートコーディネーターは、学生と面談し、勤務の希望や意向等を確認し、学生が希望する地域の急性期の病院にその旨をお伝えし、どのようなローテート勤務が考えられるか協議・調整します。

 

(4)学生が希望する地域の病院がキャリアサポートプログラムを策定し、学生に提示します。

 地域の急性期の病院は、必要に応じ、学生と面談し、意向等を確認の上、キャリアサポートコーディネーターと協議・調整しながら、キャリアサポートプログラムを作成し、学生に提示し、協議します。

 学生との協議が整えば、キャリアサポートプログラムが決まります。

 

 ※キャリアサポートプログラムとは?

 キャリアサポートプログラムは、学生が検討した中から選択したキャリアサポートモデルプログラムを踏まえ、学生の勤務の意向等を確認し、作成するプログラムです。

具体的には、学生が希望する地域の急性期の病院(中核病院、その他の急性期の病院)を拠点にして、回復期の中小病院、慢性期・在宅医療の診療所等を、一定期間、ローテート勤務し、それぞれの病院等の機能を経験できるプログラムです。

 なお、一定期間については、地域で活躍する看護職としての総合力と実践力、キャリア形成に要する期間として5年間から9年間を目安としています。具体的な期間については、学生本人と、本学のキャリアサポートコーディネーター、地域の急性期の病院が協議・調整して決めます。

 

(5)キャリアサポートプログラムを円滑に運用し、進捗管理するなど支援します。

 学生が、希望する地域の急性期の病院に就職が決まりましたら、キャリアサポートプログラムに沿って、勤務が始まります。キャリアサポートコーディネーターと地域の急性期の病院が、同プログラムの円滑な運用、進捗管理をしながら支援していきます。

 

 

 

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