キャリアデザイン

人間総合科学科目 1年次

授業科目 キャリアデザイン
科目概要・形式 2単位・30時間 選択 配当年次 1年 前期
科目責任者 廣森直子
担当者 山田真司、廣森直子

1.科目のねらい・目標


 「キャリア」には狭義と広義の意味があるといわれています。狭義のキャリアは、職業の経歴を表しますが、広義では個人の職業生活だけでなく、人生や生き方を表すと考えられています。本講義では、「キャリアデザイン」を、自分の人生のなかの主に仕事や職業に関する部分(キャリア)を主体的に構想(デザイン)することととらえ、そのために必要になる基礎力としての教養を身につけることを目標としています。具体的には、キャリアに関するいくつかの理論や、現在の社会状況から、個人のキャリア形成の内的要因や外的環境を理解し、自分なりのキャリアデザインができる基礎力を身につけることをめざします。

2.授業計画・内容

 講義が中心となりますが、演習の要素を取り入れつつ進めます。

 1 キャリアデザインとは? ~自分にできること、求められていること、やりたいこと
 2 「キャリア」に関する理論①~異なるルーツをもつキャリア研究
 3 「キャリア」に関する理論②~キャリア発達論と生涯発達
 4 「キャリア」に関する理論③~キャリア教育とは
 5 キャリア形成の外的環境①~従来の日本型雇用慣行
 6 キャリア形成の外的環境②~現代の雇用環境
 7 キャリア形成の外的環境③~ジェンダー視点から
 8 キャリア形成の内的要因①~心理学的アプローチ
 9 キャリア形成の内的要因②~職業アイデンティティ
 10 現代の大学生のキャリア発達~モラトリアム/進路・職業未決定/職業価値観尺度 
 11 自分のキャリアデザインを考える①自己概念
 12 自分のキャリアデザインを考える②自分の「能力」
 13 自分のキャリアデザインを考える③ライフロール 
 14 自動化で仕事は奪われるのか? 21世紀,教養は復権する(担当:山田)


3.教科書

 特に指定しない。授業で資料を配布する。

4.参考書


大学生のキャリア発達:宮下一博著、ナカニシヤ出版、2010、ISBN-10: 4779504104 ¥1,620
キャリア教育概説:日本キャリア教育学会編、東洋館出版社、2008、ISBNISBN-10: 4491023832 ¥2,916

そのほか、必要に応じて授業で紹介する。

5.成績評価方法

授業参加状況(授業中に課す課題の提出)50%、定期試験(論述)50%。

6.授業の工夫している点(授業改善アンケート結果やピアレビュー結果から検討した内容等)


 平成28年度の授業評価では、「意外と面白かった」「今後の人生を考える良いきっかけになりました」等のコメントがありました。授業の前半ではキャリアデザインについての概論的な講義、後半は自分のキャリアデザインについて考えていく演習課題が中心となります。自らのキャリアデザインについて考えてみたいという意志のない人には、あまり意味を感じられない授業になってしまうかもしれません。履修にあたっては、しっかりした目的意識を持って、主体的・積極的に取り組むことを期待しています。
 「声が聞こえづらい」とのコメントがありましたので、マイクの調整で対応します。聞こえづらい場合は、なるべく授業時間内に教員に伝えてください。

7.備考(学生へのメッセージ、学生購入物品など)


 履修者多数の場合は、抽選を行う可能性があります。

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