学科長あいさつ

 

   1860年7月、Florence Nightingale は専門家(病院の看護師)向けに『NOTES ON NURSING』2nd editionを書きました。看護に関する初のテキストとも言われるこの本は、“いかに看護するかを教えるつもりはありません。彼女たちに自ら学んでほしいと願っています。そのためにあえてここにいくつかのヒントを与えたいと思うのです…”というはしがきから始まります。以来、看護に関連する理論・教育・研究・実践は世界中で積み重ねられ、社会のニーズに応えながら発展してきました。

   北の地にある本学でも、地域で暮らす人々と触れ合い、人の気持ちを思いやる心を養い、専門的知識と技術を持って適切に看護するために、必要なことを学び・考え・実践している学生達がいます。活気があり、熱さをも感じます。入学してから、専門知識や看護技術を学び、臨地実習で実践力を培い、チーム医療や多職種連携等も考えていく力を備え、4年間の看護基礎教育を修了し、学生達は新人看護職として次のステップに進んでいきます。そして目指した職業に就き、さらにどう仕事していくかといった自分のキャリア形成を考えるようになります。

        実習初日「Aさん、血圧測りますね!」と声をかけながら、マンシェットを腕に巻いている。その手は小刻

  みに震え、手のひらには汗をかいている。実習3日目、お腹の痛みはどうですか?と肩に手を置きながら患

  者さんの顔を覗き込むようにして聞いている。自分の緊張と不安であった状態から、受け持ち患者さんの具

  合を聞くことができるようになり、肩に置かれた手はとても優しいと患者さんから言われた。

   これは2018年度9月末から始まった1年生の実習の一コマです。この中には、自分主体から受け持ち患者さんへ気持ちが向いていく、とても大事な看護の一歩がみえます。

   何しても急にできるようになるものではなく、1人でできるものでもなく、地域・他学科・友人・教員・家族等多くの人とつながっている中で、多くを語り、知り、助け・助けられ4年間を過ごしていきます。Nightingaleが上記の中で「看護について自ら学んでほしい…」と言っているように、本学でも自らを高める力・専門的知識に根差した実践力・創造力・統合的実践力を育むべく学習環境を整えています。

    一緒に成長していきましょう。

 

看護学科長

木村恵美子 教授 (看護学博士)

弘前市出身。病院等の勤務を経て、2000年4月より青森県立保健大学勤務。

専門分野:基礎看護学 リンパ浮腫ケア 看護代替療法

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