情報科学

健康科学部4学科共通

授業科目 情報科学
科目概要・形式 1単位30時間 選択 配当年次 1年 後期
科目責任者 山田 真司 担当者 山田 真司

1.科目のねらい・目標

 抽象的な思考力を鍛えるための題材としてプログラミングはとても有効です.そしてプログラミングが出来るようになれば必要な機能を新たに自分で用意したり,面倒な作業を簡単に実行したり,人力では到底不可能な問題を解決することもできるようになります.このようにさまざまな利点がありますが,それだけでなくプログラムが正しく作動した時の達成感は爽快です.これを感じるためだけにVBAを学ぶのも良いでしょう.
 この科目では情報リテラシーで学べなかったより高度なExcelの使い方から始めて,VBA(Visual BASIC for Applications)によるプログラミングまでを学びます.

2.授業計画・内容

I Excelのより進んだ機能
1.Excelの復習-絶対参照,相対参照,基本的な関数
2.Excelの高度な利用1-オートフィルタ+SUBTOTAL関数の活用,データの並べ替え
3.Excelの高度な利用2-SUMIF関数,COUNTIF関数,SUMIFS関数,COUNIFS関数
4.Excelの高度な利用3-VLOOKUP関数とCOUNTIF関数の連携
5.Excelの高度な利用4-IF関数,グラフの編集,
6.Excelの高度な利用5-Iピボットテーブル,条件付き書式

II VBA
7.マクロ使用の準備,マクロの記録,マクロの実行,マクロの編集.
8.VBAによるプログラミングの概要,VBAエディターの使い方
9.簡単なプログラムを作ってみる,入出力
10.データの型,変数,定数,代入
11.条件分岐,繰り返し,配列変数
12.プログラミングの練習
13~14.自由課題:自分でプログラム仕様を考え,それを実装する.
15.さまざまなプログラムに触れてみる:他の受講者の自由課題を作動させ評価することを通して,プログラミングの多様性と可能性を理解する.

3.教科書

大村あつし:てっとり早く確実にマスターできる Excel VBAの教
科書,技術評論社,2014年,978-4774170039,2,180円+税

4.参考書

特に指定しませんが,VBA for Excel2010に関する本はどれでも参考になります.

5.成績評価方法

授業の参加状況,提出課題をそれぞれ50%で評価します.授業の参加状況については授業中での質問やこちらから投げかけた問に対する積極的な回答を高く評価します.また,自主学習の成果については提出があればそれを評価し,成績に加えます.

6.授業の工夫している点(授業改善アンケート結果やピアレビュー結果から検討した内容等)

プログラミングは保健・医療・福祉の専門科目とは異質なので,学ぶことはなかなか大変です.しかし,新たな考え方を身に付けることは楽しくもあり,刺激にもなります.この授業ではプログラミングというものを楽しみながら学んで行きます.なお,前半部分のExcelの部分に時間を取られてしまい,VBAの時間を削られてしまいがちです.今年度はきちんとVBAの時間を確保するつもりです.この授業に入る前にExcelの復習を各自で行ってください.

7.備考(学生へのメッセージ、学生購入物品など)

・プログラミングの学習はまさに積み重ね型なのですが,この授業ではプログラミングそのものよりも,プログラミングを通して得られることに重点を置き,のんびり行きたいと思います.とはいえ,欠席すると次の回の講義は難しくなります.欠席した場合には友人や担当教員に聞くなどして欠席した講義内容を必ず理解しておいてください.
・プログラミングでは正確に記憶しなければならないことはまさに正確でなければなりません.毎回の授業内容は必ず復習する必要があります.
・サンプル・プログラムを打ち込むことが多いので,タイピング速度が著しく遅いと授業についていくのが難しくなります.
・2クラス,各クラス20名定員での実施になります.希望者が20名を超えた場合には抽選になります.

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