情報社会と対人援助

健康科学部4学科共通

授業科目 情報社会と対人援助
科目概要・形式 2単位 30時間 選択 配当年次 2年 後期
科目責任者 山田 真司 担当者 山田 真司、杉山 克己、鄭 佳紅、長門 五城、乗鞍 敏夫、吉池 信男

1.科目のねらい・目標

保健・医療・福祉領域の専門職として対人援助を行う際には、情報化が高度に進んだ社会に適応したアプローチを考える必要がある。例えば、インターネット、携帯端末、マスメディア等を活用して、対人サービスをより効果的に実施することができる。一方、情報化が進んだことにより個人情報が一度に大量に流出するリスクが増大し、それに対する十分な対処が求められている。本科目では、オムニバス形式で各学科(領域)の教員が、このような情報社会の状況を踏まえた対人援助に関する講義を行う。それにより1つの領域に留まらないより幅広い視点から情報社会における対人援助について、理解を深めていくことを目的とする。

2.授業計画・内容

 第1回から第12回までは各担当者が「情報社会」「対人援助」をキーワードにした講義を行う。第13回で近未来における対人援助の姿を推測し,情報技術が深く浸透した情報社会の影響力を実感する。最後に推測した内容をプレゼンテーションする。
【講義】
1.情報社会における疫学的視点~ヘルスリテラシーの観点から①  吉池 信男
2.情報社会における疫学的視点~ヘルスリテラシーの観点から②  吉池 信男
3.医療現場におけるIT活用  鄭 佳紅
4.情報の活用と対人援助  鄭 佳紅
5.ウェブ社会における健康情報  乗鞍 敏夫
6.食と情報社会(情報の活用と問題点)   乗鞍 敏夫
7.情報社会と福祉工学  長門五城 
8.対人援助とアシスティブテクノロジー  長門五城
9.社会福祉専門職にとっての情報社会  杉山 克己 
10.社会福祉サービス利用者と情報社会  杉山 克己
11.情報社会における光と影  山田 真司
12.各グループで第1回から第11回までの講義を振り返り、プレゼンテーションとして取り上げる問題を決定する。  山田 真司
【グループワーク】
13.グループごとにプレゼンテーションを行う。 全担当者
14.総評,および振り返りを行う。 全担当者

3.教科書

特に指定しない。

4.参考書

各講義で適宜、資料等を配布する。

5.成績評価方法

提出物、発表をそれぞれ50%で評価する。

6.授業の工夫している点(授業改善アンケート結果やピアレビュー結果から検討した内容等)

課題の出題が唐突だったとの意見がありました。初回のオリエンテーションで全体のスケジュールと共に課題の内容についても説明していますので,初回から必ず出席するようにしてください。

7.備考(学生へのメッセージ、学生購入物品など)

複数の教員で担当する科目では、一冊の本を章ごとに分けて担当するような形を取ることが多いのですが、本科目では「情報社会と対人援助」という同じテーマを異なるアプローチで講義します。分野が異なると同じ対象が,どのように受容されるのか、どのように考えられるのか、そして問題の解決のためのアプローチがどのように異なるのかが見てとれるはずです。

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