個人と組織

健康科学部4学科共通

授業科目 個人と組織
科目概要・形式 2単位30時間・ 選択 配当年次 2年 後期
科目責任者 丁 圏鎭 担当者 丁 圏鎭

1.科目のねらい・目標


 組織社会とも言われている今日、我々は組織の中で生まれ、成長し続けている。組織は社会の発展とともに、その形態も多様化しており、「個人と組織」の問題はますます複雑化されていく。
 「個人の発展が組織の発展へ繋がり、組織の発展もそのメンバーの発展へ繋がる」という論理は、必ずしも正しいと言えない。むしろ、大勢の個人の犠牲を払って発展する組織もあれば、逆に、衰退していく組織の中で私利私欲だけを満たしている個人も存在するのが、現実ではなかろうか。
 本講義は、「個人と組織」の本質を正しく理解することにより、両者が共生できる社会の実現を目標とする。本講義で学んだ知識や考え方を、皆さんの身近な組織(病院、介護施設、大学、サークル、バイト先など)に適応してみると、問題発見能力や、その分析および解決能力も習得できると思う。さらに、卒業後、皆さんの就職する様々な組織のなかで、人間の協働活動の面白さを感じるとともに、自分の発展と組織の発展を同時に実現する主役になれることが期待される。

2.授業計画・内容

    

    第Ⅰ部 「個人と組織」の本質を理解する

 第1回  「個人と組織」の重要性:「個人と組織」の関係を見直す
 第2回  組織の存続と発展:組織を存続・発展させるために必要な条件
 第3回  モチベーション:人の欲求とやる気
 第4回     〃   :人のやる気を高める
 第5回  リーダーシップ:組織におけるリーダーの重要性
 第6回     〃   :有能なリーダーの条件
 第7回  業界トップのリーダーたちが語るリーダーシップ

    第Ⅱ部 様々な組織から「個人と組織」を学ぶ

第8回  組織の仕組み:仕事の分業および統合
 第9回  ①企業家的組織:個人会社、小規模会社
      ②官僚制組織:お役所、公共機関(警察署、消防署、鉄道会社等)
      ③多角的組織:フランチャイズ会社、チェーン店、複数の事業を営む会社
 第10回  ④専門職業家的組織:綜合病院、介護施設、大学
       ⑤革新的組織:ベンチャー会社、コンサルティング会社、イベント・広告会社
 第11回  効果的組織づくり:組織を戦略的に設計する

    第Ⅲ部 「個人と組織」の均衡的発展を実現する

第12回 価値(知識)を創造する組織:組織的知識創造
 第13回 組織活性化とコミュニケーション:「場」の論理
 第14回 まとめ:「個人と組織」の理想的関係

3.教科書

なし(毎回、資料を配布)

4.参考書

随時、知らせる

5.成績評価方法

100点)   出席10点、レポート30点、定期試験(筆記試験)60点、 再試験は実施しない

6.授業の工夫している点(授業改善アンケート結果やピアレビュー結果から検討した内容等)

  理論的部分は具体的な例を用いて、分かりやすく説明する
  「視聴覚資料が役立った」という意見が多かったので、他の資料と並行して使う

7.備考(学生へのメッセージ、学生購入物品など)


無断欠席しないこと
他科目履修により欠席がやむを得ない場合は、事前に相談すること

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