災害看護学

健康科学部看護学科

授業科目 災害看護学
科目概要・形式 1単位 15時間 必修(他学科選択可) 配当年次 3年後期
科目責任者 村上 眞須美
担当者
村上 眞須美、千葉 武揚

1.科目のねらい・目標

(1)災害が人々の健康に及ぼす影響と障害について学習する。
(2)災害時に看護が果たす役割、災害時看護支援活動について学習する。
(3)組織的、制度的災害対策について学習する。

2.授業計画・内容

【1回目】村上
1.災害看護学概論
 1)災害の定義
 2)災害の分類
 3)災害サイクル
2.災害が人々の健康と行動に及ぼす影響
 1)災害時の人間の行動について
 2)災害各期における人々の健康問題
 3)災害各期における看護職の役割と機能
    災害初期の看護、復旧喫後期の看護
3.災害への備え

【2回目】村上 
1.病院における災害看護
 1)病院における災害の備え
 2)病院における災害の初動体制
 3)災害訓練
2.災害時の心のケア、PTSDへの対応

【3回目】千葉
1.災害医療に対する理解
 1)災害医療概論
 2)プレホスピタルケア
2.災害時の看護専門職の役割と機能
 1)災害初期の看護の実際
 2)災害医療派遣チーム(DMAT)について
 3)災害時における院内対応の実際

【4回目】村上
1.災害に関する社会のしくみ
 1)災害に関する諸制度について
2.災害時の組織の人々の行動とマネジメント
 1)リーダーシップ
 2)意思決定

【5回目】村上
1.原子力と放射線の理解、原子力防災
 1)原子力と放射線の理解
 2)原子力事故
 3)人々の健康への影響
 4)放射線事故への対応

【6回目】千葉
1.災害医療の特徴
 1)トリアージと救急処置について

【7回目】千葉
1.災害時における院内対応の実際(演習)

3.教科書

酒井明子、菊池志津子編集:看護学テキスト 災害看護 -看護の専門知識を統合して実践につなげる-、南江堂、2014.
 ISBN 978-4-524-26688-3

4.参考書

・デビッド・ロモ著、水澤都加佐監訳:ハンドブック 災害と心のケア、アスク・ヒューマン・ケア、1995.
  ISBN 978-901030-12-0
・山﨑達枝:災害現場でのトリアージと応急処置、日本看護協会出版会、2016.
  ISBN:978-4-8180-1999-7

5.成績評価方法

定期試験

6.授業の工夫している点(授業改善アンケート結果やピアレビュー結果から検討した内容等)

 学生自らが、非常持ち出し用品をそろえて持参するなど、災害への備えを実施できるよう工夫している。また、DMAT活動の経験がある教員が、実践に即した内容を講義している。トリアージの演習を組み入れるなどの工夫をしている。

7.備考(学生へのメッセージ、学生購入物品など)

初回講義時に、災害の備えとして必要と思われる非常持ち出し品を持参して参加してください。

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