障害予防概論

健康科学部理学療法学科

授業科目 障害予防概論
科目概要・形式 1単位 15時間 選択 (他学科選択可) 配当年次 3年後期
科目責任者 盛田 寛明
担当者 尾﨑 勇,神成 一哉,渡部 一郎,盛田 寛明

1.科目のねらい・目標

「障害予防」の概念について理解し,障害予防におけるリハビリテーションの意義について考える。

2.授業計画・内容

第1回 運動と疾病予防:高齢者におけるフレイル(Frailty),エクササイズによる認知症・神経難病の予防など(尾﨑担当)

第2回 終末期、がん:超高齢社会における障害、がんとその治療による障害とその予防・リハビリテーションについて概説する(渡部担当)

第3回 神経変性疾患の進行予防のリハビリテーション(神成担当)

第4回 高齢者の障害予防: 介護予防,寝たきり予防
   1) 介護予防: その背景・政策・対策
   2) 介護予防の実践例: 包括的高齢者運動トレーニングプログラム
   3) 寝たきり・生活機能低下・閉じこもり・廃用症候群をめぐる悪循環スパイラル構造
   4) 寝たきりに対するアプローチ

第5回 高齢者の障害予防: 骨粗鬆症・転倒予防
   1) 骨粗鬆症の疾病概念・病態・予後・危険因子
   2) 骨粗鬆症の評価・理学療法的予防戦略
   3) 転倒の状況・危険性,転倒高齢者に対する介入方法
   4) 転倒予防における身体パフォーマンスの評価,転倒予防教室の実際

第6回 産業保健における理学療法: 頸肩腕症候群・腰痛の予防
   1) 労働衛生の概念,労働環境と疾病のモデル
   2) 労働障害: 個体・課題・環境間の相互関連,神経・筋骨格系の機能不全の原因
   3) 頸肩腕症候群および腰痛の発生要因,関連する動作や作業,理学療法的予防対策
   4) 頸肩腕症候群・腰痛予防教室の実践例

第7回 障害予防における健康心理学的アプローチ
   1) 健康心理学と理学療法
2) 健康心理学の各モデル・技法
3) 障害予防につながる健康心理学的アプローチ
                        4~7回:盛田担当

3.教科書

オリジナルテキスト配布

4.参考書

小森哲夫(監修),神経難病領域のリハビリテーション実践アプローチ,メジカルビュー社,2015年12月,ISBN: 978-4758316958.
他,授業において,必要に応じて紹介する

5.成績評価方法

出席状況および課題レポートを総合的に評価する。

6.授業の工夫している点(授業改善アンケート結果やピアレビュー結果から検討した内容等)

昨年度の授業はおおむね好評であったものの,授業前後の自主的な学習が不十分な学生が見受けられた。したがって,今年度の授業においては,授業や課題の内容を改善・工夫することにより,受講者の自主的な学習を促進するよう努める。

7.備考(学生へのメッセージ、学生購入物品など)

講義を通して,障害予防に関心を持つ心構えを身につけてください。

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