行政法

健康科学部社会福祉学科

授業科目 行政法
科目概要・形式 2単位 30時間 選択 (他学科選択可) 配当年次 2年 前期
科目責任者 大竹 昭裕
担当者 大竹 昭裕

1.科目のねらい・目標

 行政法の概説を行う。「犬も歩けば棒に当たる。君も歩けば行政法に当たる」と言われるほど行政法は我々の生活と密接な関わりをもつが、その議論はともすれば無味乾燥なものになりがちである。ここでは、判例や具体的事例を豊富に取り入れて、受講生の興味・関心を喚起しながら講義を進めていきたい。

2.授業計画・内容

 行政法を内容に応じて分類すると、行政の組織・機構、行政組織の活動を可能にする人的・物的手段に関する「行政組織法」、行政の作用や活動に関する「行政作用法」、行政作用によって生じた被害を補填したり紛争を解決したりする事後的な手段・手続きに関する「行政救済法」の3つの法分野に分けることができるが、時間的な制約もあり、本年度は、行政作用法・行政救済法の領域からいくつかのテーマを取り上げて講義する。
第1回 ガイダンス、行政法の基礎(1)-行政と行政法
第2回 行政法の基礎(2)-行政法の基本原理
第3回 行政作用法(1)-行政手続
第4回 行政作用法(2)-行政行為1
第5回 行政作用法(2)-行政行為2
第6回 行政作用法(3)-行政行為3
第7回 行政作用法(4)-その他行政作用
第8回 中間まとめ
第9回 行政救済法(1)-国家賠償
第10回 行政救済法(2)-損失補償その他
第11回 行政救済法(3)-行政不服申立て1
第12回 行政救済法(4)-行政不服申立て2
第13回 行政救済法(5)-行政事件訴訟1
第14回 行政救済法(6)-行政事件訴訟2
第15回 まとめ
(授業の進み具合によっては、若干の変更もあり得る。)

3.教科書

曽和俊文・山田洋・亘理格『現代行政法入門[第3版]』(有斐閣、2015)(978-4-641-13179-8)
各自任意の六法全書

4.参考書

参考書・参考文献は、その都度紹介する。
1年次の法学で使用した『ポイント法学』(嵯峨野書院)も参照のこと。

5.成績評価方法

学期末定期試験による。

6.授業の工夫している点(授業改善アンケート結果やピアレビュー結果から検討した内容等)

 行政法は難しいとの印象が強いが、なるべく分かりやすい言葉で説明していく。

7.備考(学生へのメッセージ、学生購入物品など)

 公務員試験(行政職)では、行政法は必須科目です。社会福祉士国家試験「権利擁護と成年後見制度」でも行政法は出題領域です。
 『社会福祉小六法』ではない一般の六法全書(例えば、『デイリー六法』)を手元に備えて下さい。

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