医療福祉論

健康科学部社会福祉学科

授業科目 医療福祉論
科目概要・形式 2単位・30時間 選択 配当年次 3年 前期
科目責任者 杉山克己
担当者 杉山克己

1.科目のねらい・目標

1 科目のねらい:保健医療領域に関連した仕組みや制度については、保健医療サービス論で講義している。そこでこの科目では、医療福祉分野における実践を意識した事例検討や、より原理論的に「保健医療と社会福祉」の関係を理解することを目指す。
2 科目の目標
 1)「(保健)医療福祉」の意味するところを理解し、他者に説明できる。
 2)保健医療と社会福祉の関係を理解し、他者に説明できる。
 3)保健医療福祉実践の事例について社会福祉のみならず他領域の学生・専門職等に解説できる。

2.授業計画・内容

 講義科目ではあるが、何らかの知識を覚えることよりも、理解し議論でき、他者に説明できることを目指すので、講義中でも話し合ってもらったり質問に答えてもらう。講義内容については次のように考えているが,順番も含めて受講生の希望等も踏まえながら柔軟に対応していく。
1.「(保健)医療福祉」論とは? その理念と取り扱う範疇を考える
2.保健医療と社会福祉実践の関係を考える
3.保健医療福祉実践を取り巻く制度
4.医療福祉実践事例から学ぶ(1) 急性期
5.      同上         (2) 回復期
6.      同上         (3) 多職種連携・チーム医療
7.      同上         (4) 貧困・格差問題と医療福祉
8.      同上         (5) 倫理的ジレンマ
9.      同上         (6) 地域福祉との関連
10.      同上         (7) その他
11.今日的課題と保健医療福祉実践(1)-少子高齢化をどのように考えるか
12.      同上            (2)-国際的視野で見た保健医療福祉
13.      同上            (3)-国際貢献・平和支援と保健医療福祉
14.      同上            (4)-大規模災害と保健医療福祉
15.今後の保健医療福祉を考える

3.教科書

特に指定しない

4.参考書

前年度の「保健医療サービス論」で用いたテキストを用いることがある。その他は、随時紹介する。

5.成績評価方法

ねらい・目標で述べたように、ある知識を「覚える」ことを目的としていないので、基本的には授業中でのディスカッション(2割)やミニレポート(3割)、期末試験(5割:論述式を中心とする)で評価する。

6.授業の工夫している点(授業改善アンケート結果やピアレビュー結果から検討した内容等)

実際の医療ソーシャルワーク(事例等を含む)に関する事柄を増やして欲しいということだったので、その方向にかなり変更した。

7.備考(学生へのメッセージ、学生購入物品など)

理解し、適切に考える事を重視する。覚えることは多くを求めない。しかし、考える過程で最低限の知識がなければ適切にはできない。この点はあまり安易に考えないで欲しい。

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