公的扶助論

健康科学部社会福祉学科

授業科目 公的扶助論
科目概要・形式 4単位・60時間 選択 配当年次 3年 通年
科目責任者 村田 隆史
担当者 村田 隆史

1.科目のねらい・目標

本講義の目的は、今日の貧困をめぐる実態と公的扶助の果たす役割を学ぶことである。講義では日本の生活保護制度を中心としながら、公的扶助がいかに形成され、恩恵から権利、そして人権保障へと発展してきたかを学ぶ。単に制度を暗記するだけではなく、時代ごとに国民が置かれていた生活状況と、それに対して国家がどのような制度・政策で最低生活生活保障を果たそうとしていたのかを理解できるようにする。

2.授業計画・内容

○前期
第1回  貧困問題を捉える視点
第2回  今日の貧困の実態(1)
第3回  今日の貧困の実態(2)
第4回  今日の貧困の実態(3)
第5回  公的扶助の概念と社会保障体系(1)
第6回  公的扶助の概念と社会保障体系(2)
第7回  イギリスにおける公的扶助の展開(1)
第8回  イギリスにおける公的扶助の展開(2)
第9回  日本における公的扶助の展開(1)
第10回 日本における公的扶助の展開(2)
第11回 日本における公的扶助の展開(3)
第12回 生活保護制度の仕組み(1)
第13回 生活保護制度の仕組み(2)
第14回 生活保護制度の仕組み(3)
第15回 前期のふりかえり
前期試験

○後期
第16回 最低生活水準と生活保護基準(1)
第17回 最低生活水準と生活保護基準(2)
第18回 生活保護の運営実施体制と関係機関・団体(1)
第19回 生活保護の運営実施体制と関係機関・団体(2)
第20回 生活保護における自立支援(1)
第21回 生活保護における自立支援(2)
第22回 生活保護の動向(1)
第23回 生活保護の争訟制度と権利擁護(1)
第24回 生活保護の争訟制度と権利擁護(2)
第25回 低所得者向けの制度・政策(1)
第26回 低所得者向けの制度・政策(2)
第27回 低所得者に対する相談援助活動
第28回 諸外国における公的扶助(1)
第29回 諸外国における公的扶助(2)
第30回 後期のふりかえり
後期試験

3.教科書

社会福祉士養成講座編集委員会編『低所得者に対する支援と生活保護制度(第4版)』中央法規、2016年、ISBN 978-4-8058-5303-0。

4.参考書

岩田正美監修・編『リーディングス 日本の社会福祉 第2巻 貧困と社会福祉』日本図書センター、2010年、ISBN 978‐4‐284‐30345‐3。
岩永理恵『現代社会政策のフロンティア① 生活保護は最低生活をどう構想したか-保護基準と実施要領の歴史分析-』ミネルヴァ書房、2011年、ISBN 978‐4‐623‐05944‐7。
吉永純『生活保護の争点-審査請求、行政運用、制度改革をめぐって』高菅出版、2011年、ISBN 978‐4‐901793‐45‐2。

5.成績評価方法

期末試験または期末レポート 80% ※試験かレポートかは講義中に指示する。
講義時の小レポート 20%

6.授業の工夫している点(授業改善アンケート結果やピアレビュー結果から検討した内容等)

アンケート結果に基づき、授業方法を改善するように努める。

7.備考(学生へのメッセージ、学生購入物品など)

必要なことは講義中に指示する。

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