ソーシャルワーク演習Ⅲ

1.科目のねらい・目標

1．ソーシャルワークの技術を実技指導の演習形態によりソーシャルワークに関する講義・実習と関連させ，習得させる。
2．学生個々人が主体的に学習し，ソーシャルワークの価値・倫理を踏まえて利用者の生活支援ができる知識・技術を養う。
3．演習の中で人権尊重、権利擁護、自立支援について理解し行動できるようにし、コミュニティソーシャルワークをはじめ、高齢者、児童、障害者、生活保護等と関連したソーシャルワークの実際を理解する。
４．このソーシャルワーク演習Ⅲでは，ソーシャルワーク実習との関連を考慮しながら，実習での学びがより深まることを狙いとして展開する。
　なお、本科目は社会福祉士国家試験受験資格を得るためには必須である。

2.授業計画・内容

　以下の各事項について，様々な場面や支援対象・フィールド，理論モデル等を交えて，事例研究，ロールプレイ，グループディスカッション等により学習していく。

１）復習と確認１：ソーシャルワークの展開過程に応じたコミュニケーション技法
２）復習と確認２：ソーシャルワークにおけるアセスメントと情報収集，ニーズ把握
３）復習と確認３：ソーシャルワークにおけるプランニングとモニタリングの技法
４）復習と確認４：ソーシャルワークにおける記録技法
５）復習と確認５：ソーシャルワークにおける評価技法
６）地域把握・地域課題の把握方法－ソーシャルワーク実習施設・機関所在地を意識して
７）ソーシャルワーク実習施設・機関の種別や所在地を意識したアウトリーチの実際
８）ソーシャルワーク実習施設・機関所在地を意識した組織管理・運営について
９）ソーシャルワーク実習施設・機関の種別等を意識した権利擁護のあり方について
10）ソーシャルワーク実習施設・機関の種別等を意識した，価値・倫理的と行動規範について
11）ソーシャルワーク実習施設・機関の種別等を意識したスーパービジョン（バイザーとバイジーの立場より）
12）ソーシャルワークにおける価値・倫理と支援関係について
13）多職種連携技法とソーシャルワーク
14）多機関連携による支援とソーシャルワーク
15）地域包括ケアシステムとソーシャルワーク

3.教科書

個別担当教員が適宜、紹介・指示する。

4.参考書

個別担当教員が適宜、紹介・指示する。

5.成績評価方法

演習への参加状況（出席することが前提での，主体的・能動的取組状況等，３割）とレポート（４割）、グループワークやロールプレイ等で見られるソーシャルワーカーとしての実践的倫理性・共感性・判断力・問題解決能力等（３割）により評価する。

6.授業の工夫している点（授業改善アンケート結果やピアレビュー結果から検討した内容等）

学生の理解や気づきを促しながら進行する。

7.備考(学生へのメッセージ、学生購入物品など)

社会福祉士受験資格指定科目であることより，ソーシャルワーク実践者を意識して指導する。基本的な学習態度・学習姿勢・社会人基礎力等も問われることを自覚すること。また，他の講義等でこれまでに学んだことの全てが前提となることも自覚すること。