ソーシャルワーク実習指導

健康科学部 社会福祉学科

授業科目 ソーシャルワーク実習指導
科目概要・形式 2単位 90時間 選択 配当年次 3年通年
科目責任者 杉山克己 担当者 杉山克己、児玉寛子、齋藤史彦、西村愛、工藤英明、村田隆史、加賀谷真紀、種市寛子

1.科目のねらい・目標

 本科目はソーシャルワーク実習とセットの科目であり、また、社会福祉士国家試験受験資格を得るためには必須である。それ故,事実上,社会福祉士国家試験受験資格を得ることを前提として指導していく。
1.ソーシャルワーク実習の意義について理解する。
2.ソーシャルワークに関する知識と技術について具体的かつ実際的に理解し,実践的な技術等を体得する。
3.ソーシャルワーカーたる社会福祉士として求められる資質,技能,倫理,自己覚知,臨機応変さ,総合的実践力等を確認・習得しつつ,実習準備性を高める。
4.実習を通じた学びを豊かにするため自身の実習配属先との関連を意識した支援関係等の構築法,社会資源の把握,関連職種理解,多職種多機関連携の実際とその技法,関連法規の確認・把握,スーパービジョン等の理解を図りながら,自らの実習課題を明らかにしつつ,実習計画を作成していく。
5.具体的な実習体験の言語化と共有を図りながら,ソーシャルワーク実践技術として既存の概念・理論・実践モデル等との関係を理解し,実践現場における課題を整理する。
6.実践者としての自らの到達度を確認し,実習報告会・報告書等で言語化する。

2.授業計画・内容

ソーシャルワーク実習と関連させながら、個別的・集団的・全体的指導を行う。特に以下のような内容を重視する。
1.ソーシャルワーク実習の意義について理解させる。
2.ソーシャルワーク実習を通じて、大学において学んだ知識、技術を具体的かつ実際的に理解できるよう指導する。
3.専門職として求められている資質、技能、倫理、自己に求められる課題把握等、総合対応能力をソーシャルワーク実習において習得できるように指導する。
4.これまでの学習を踏まえ,個別の実習先・実習分野における個別的な課題,事例への対応力が身につくよう指導する。
5.グループ学習等を通じて,個別の実習先・実習分野を超えた,通底的・基本的ソーシャルワークについて理解が深まるよう指導する。
<全体構成>
1.実習オリエンテーション(全体)
2.ソーシャルワーク実習の実習先施設・機関・団体についての説明(グループ担当教員)
3-4.実習先の業務や組織・法的根拠の理解(グループ担当教員)
5-6.実習日誌の書き方など(全体・グループ担当教員)
7.ソーシャルワーク実習の意義と目的(全体)
8-9.実習プログラムや実習課題の達成についての検討(グループ担当教員)
10-16.ソーシャルワーク実習の計画書について(グループ担当教員)
17-19.臨地教授による講話(1)~(3)(全体)
20.実習生及び社会人としてのマナーについて(全体)
21.実習先への礼状送付等、その後の関係についての確認(グループ担当教員)
22.実習での気づきと反省点(グループ担当教員)
23-25.実習体験の共有化(1)(グループでの討議や発表)(グループ担当教員)
26.ソーシャルワーク実習を振り返って援助技術が生かせたか、社会人としてどうだったか、実習を通じての学びの水準や達成度の確認(全体)
26-32.ソーシャルワーク実習報告会の準備と指導(1)~(3)(グループ担当教員)
33-38.各種別ソーシャルワーク実習報告会(全体)
39.返却後の実習記録等による指導者による実習生への指導(全体)
40-44.返却後の実習記録等による指導者による実習生への指導(グループ担当教員)
45.実習学習の全体振返り・総括(グループ担当教員)

3.教科書

特にない

4.参考書

参考図書・文献は適宜、紹介、指示する。

5.成績評価方法

事前事中事後学習への取組状況(主体的・積極的であったか等,及びその間の成長程度4割),実習指導者の評価(1割),実習報告会の内容(1割),実習報告書(2割),実習限定レポート(2割)をもとに担当教員間で協議して評価を行う。

6.授業の工夫している点(授業改善アンケート結果やピアレビュー結果から検討した内容等)

学生の問題意識や自己覚知を確認しながら,教員間・実習指導者の連携のもとに進行する。

7.備考(学生へのメッセージ、学生購入物品など)

実践者としてのソーシャルワーカー養成を目指している。これまでの学習の全てが問われていることを自覚すること。同様に,基本的な学習態度・学習姿勢・社会人基礎力等も問われていることを自覚すること。実習準備性が整わなければ,当然実習は出来ないことを理解すること。
なお,「実習のてびき」は常時持参すること。

ページの先頭へ

ホームへ戻る