司法福祉論

健康科学部社会福祉学科

授業科目 司法福祉論
科目概要・形式 2単位・30時間 選択 配当年次 3年 前期
科目責任者 齋藤史彦 担当者 齋藤史彦

1.科目のねらい・目標

1)司法において決着する社会問題に対して、その司法的手続きと福祉機能を用いた問題の解決や緩和の必要性について学ぶ。
2)少年司法を中心に家庭裁判所などの司法福祉に関係する機関や携わる人々について学ぶ。
3)模擬裁判や評議を通じて、規範的解決と実体的解決についての理解を深める。

2.授業計画・内容

以下の内容での講義を予定している。

1.司法福祉の定義と分野
2.司法福祉の関係機関と資源
3.少年事件の司法制度
4.非行少年と司法福祉
5.成人の刑事司法のプロセス
6.更生保護と社会復帰
7.児童虐待と司法福祉
8.応報的司法と修復的司法
9.海外における修復的司法
10.司法福祉を担う人々と方法技術
11.家庭裁判所における少年事件
12.家庭裁判所における家事事件
13.模擬裁判(裁判員裁判及び模擬裁判の進め方の説明)
14.模擬裁判(シナリオを基に冒頭手続き、証拠調べ手続き、弁論手続きまでの法廷場面を体験する)
15.模擬裁判(事件について受講者で評議を行い、刑を確定する)

3.教科書

日本司法福祉学会編 「司法福祉」 生活書院 2012年
(ISBN:978-4-903690-88-9)

4.参考書

参考書は講義の中で紹介する。

5.成績評価方法

授業への参加態度(30%)、定期試験結果(70%)によって評価する。

6.授業の工夫している点(授業改善アンケート結果やピアレビュー結果から検討した内容等)

司法制度に関連する用語を解説しながら講義する。

7.備考(学生へのメッセージ、学生購入物品など)

・後期に開講する「更生保護制度論」を理解するのに必要な刑事司法等に関する講義をおこなうため、「更生保護制度論」履修予定の者には、この科目の履修を勧める。
・受講者には裁判官、裁判員、被告人、検察、弁護人等の役割を担ってもらい、法廷での裁判員裁判を擬似的に体験してもらう(シナリオ有)。公判後は裁判員として被告人への刑の確定を実際の評議を模しておこなうことから、積極的な参加態度を望む。

ページの先頭へ

ホームへ戻る