解剖生理学実験Ⅰ

健康科学部 栄養学科

授業科目 解剖生理学実験Ⅰ
科目概要・形式 1単位 45時間 必修 配当年次 1年 後期
科目責任者 今 淳 担当者 今 淳

1.科目のねらい・目標

解剖生理学の講義で学んだことを土台にして,実際に肉眼及び組織標本の観察などを行い,ヒトのからだの構造に関する知識を確実にすることを目標としている。

2.授業計画・内容

 1)肉眼解剖学-人体臓器等の観察・スケッチを行い,人体構造学講義で学んだ各系の肉眼構造を再確認する。
2)顕微解剖学-各系の組織標本を観察・スケッチし,人体構造学講義で学んだ微細構造を再確認する。

 本実験で取り扱う内容
・骨,筋,免疫系,循環系,呼吸器系,消化器系,神経系,感覚系,内分泌系,泌尿器系,生殖器系

1週目-顕微解剖学Ⅰ
・3~6時限目:顕微鏡の原理及び取り扱い方法,組織標本の観察・スケッチ-外皮系,骨系

2週目-顕微解剖学Ⅱ
・3~6時限目:組織標本の観察・スケッチ-筋系,神経系,感覚系

3週目-顕微解剖学Ⅲ
・3~6時限目:組織標本の観察・スケッチ-免疫系,循環系,呼吸器系,内分泌系,泌尿器系

4週目-顕微解剖学Ⅳ
・3~6時限目:組織標本の観察・スケッチ-消化器系,生殖器系

5週目-肉眼解剖学Ⅰ
・3~6時限目:臓器標本の観察・スケッチ-各種内臓,奨膜,体腔の同定と位置関係,循環系,呼吸器
系,消化器系

6週目-肉眼解剖学Ⅱ
・3~6時限目:臓器標本の観察・スケッチ-神経系,感覚系,内分泌系,泌尿器系,生殖器系

3.教科書

1) VP Eroschenko 著, 相磯貞和 訳,diFiore人体組織図譜,原著第11版,2011年,ISBN4-524-26004-8
2)佐伯由佳・黒澤美枝子・細谷安彦・高橋研一 編訳,トートラ人体解剖生理学,原書10版,丸善株式会社,2017年,978-4-621-30069-5 (1年前期に購入済み)                                
3)実験書を配布する。

4.参考書

1)菊川忠裕・吉岡利忠 編,栄養管理と生命科学シリーズ 生物・解剖生理学 人体の構造と機能,理工図書,2013年
必要に応じて資料配布,図書の紹介を随時行う。

5.成績評価方法

レポートを提出し,かつ60点以上(100点満点)を合格とする。レポート提出が期限を過ぎた場合には20点を減点する。

6.授業の工夫している点(授業改善アンケート結果やピアレビュー結果から検討した内容等)

本実験の内容は栄養学専門科目の土台となる非常に重要な部分である。強固な土台を築くことでレベルの高い有能な管理栄養士や栄養学研究者になることができる。そのため実験内容と単位取得のために要求される理解度のレベルは高い。従って,実験が難しいとの意見が有ったとしても,レベルを下げるわけに一切はゆかない。本年度もこれまで通りの高いレベルの実験を行う。各学生諸君は高校時代までの甘えは完全に捨て去り,気概とプライドを持って頑張ってもらいたい。

7.備考(学生へのメッセージ、学生購入物品など)

①予習と復習の励行。本実験は予習していることを前提に行われる。予習をしない者は内容が全く理解できない。
②本実験で理解できない箇所は教科書及び参考書で調べ,その上で解決できない場合に質問すること。
③遅刻,本実験と無関係の言動など,他の受講者への迷惑行為は一切厳禁である。学習態度の悪い者には単位を認定しない。
④毎回上記教科書1)及び2)を使用する。

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