生化学実験Ⅰ

健康科学部 栄養学科

授業科目 生化学実験Ⅰ
科目概要・形式 1単位、45時間、必修 配当年次 2年 前期
科目責任者 佐藤 伸 担当者 佐藤 伸

1.科目のねらい・目標

生化学は、生命現象を分子レベルで解明する学問分野である。栄養学の視点からみると、食品成分とヒトの健康との関わりを深く理解するための重要な基礎となる分野である。この授業では、生化学の講義で学んだ内容を、実際に実験をしながら知識を確認してみる。本実験では、生命現象に欠かせない酵素の活性測定、糖質や脂質の抽出と同定およびタンパク質の分離に関する実験を通して、糖質、脂質ならびにタンパク質・アミノ酸の特徴や性質について理解を深める。

2.授業計画・内容

第1回 酵素活性測定法と酵素反応速度に影響を及ぼす因子に関する実験(1)
  ・酵素反応の経時的変化
  なお、実験のガイダンス(実験時の注意事項、実験ノートの作り方など)も行う。
第2回 酵素活性測定法と酵素反応速度に影響を及ぼす因子に関する実験(2)
  ・反応速度と基質濃度との関係、阻害剤の影響
  ・反応速度に及ぼすpHや温度の影響
第3回 糖質の性質と特徴に関する実験
  ・単糖の定性反応
  ・肝臓グリコーゲンの分離と定量
第4回 脂質の性質と特徴に関する実験
  ・ラットの肝臓と脳から脂質の抽出
  ・薄層クロマトグラフィーによる脂質の分離
第5回 タンパク質・アミノ酸の性質と特徴に関する実験(1)
  ・アミノ酸の定性反応
  ・ペーパークロマトグラフィーによるアミノ酸の分離
第6回 タンパク質・アミノ酸の性質と特徴に関する実験(2)
  ・タンパク質の定量とその原理
  ・ゲルろ過クロマトグラフィーによるタンパク質の分離

3.教科書

・「はじめてみよう 生化学実験」 山本克博 著 三共出版ISBN:978-4-782-70555-1
(生化学実験Ⅱでも使用します)
・プリント(実験プロトコール)を配布します。

4.参考書

「実験で学ぶ生化学」 D.T.P. Plummer 著 化学同人 ISBN4-7598-0084-0

5.成績評価方法

実験レポート提出(70%)、授業への参加度(30%)。
実験は、班単位で行うことが多いが、レポートは個人で作成し、必ず期限内に提出して下さい。

6.授業の工夫している点(授業改善アンケート結果やピアレビュー結果から検討した内容等)

・実験の流れがイメージしやすいように、ひとつひとつの実験手法を十分に理解できるように工夫します。
・実験を通して、「生化学」の授業(座学)で学んだ知識を確認し、さらに深めます。

7.備考(学生へのメッセージ、学生購入物品など)

授業前に、必ず、「実験プロトコール」を読んで予習して下さい。
・白衣を持参して下さい。
・実験の項目によっては、時間内に終了しないこともあるので、授業日の各自の予定には留意して下さい。
・疑問点や理解できないことは遠慮せずに質問してください。また、積極的な態度で自主的に実験に取り組むことを望みます。

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