栄養教育実習Ⅰ

1.科目のねらい・目標

　ライフステージ栄養学および栄養教育論で学んだことを、集団や個人を対象として実践的に展開するための教育技術の向上を目的とする。対象者の健康・食生活に関する情報収集、優先課題の特定、目標設定、計画立案、実施、評価そのフィードバックまでのマネジメントサイクルの流れにしたがって進め、健康増進、疾病の予防・治療に貢献できる力を養う。栄養教育実習Ⅰでは特に集団を対象とした栄養教育を中心に対象に応じた栄養教育を計画、実施、評価していくこととし、そのために必要な基礎的知識・技術を習得する。また、栄養士業務において献立作成、栄養管理はコンピューターを用いて行うことが必要不可欠となっていることから、パソコンでの献立作成、栄養管理、指導媒体作成についてのスキルも身につける。

2.授業計画・内容

第１回　ライフステージ別栄養教育計画（概論と対象設定、ロールプレイについて等）　
第２回　生活・食生活調査の評価①（食事摂取状況調査・生活時間調査）
第３回　生活・食生活調査の評価②（食事摂取状況の評価・課題の抽出）
第４回　栄養教育におけるパソコンの活用（パソコンでの献立作成、栄養管理）
第５回　行動科学理論に基づく栄養教育①（概論と指導案・媒体作成・）
第６回　行動科学理論に基づく栄養教育②（指導媒体の作成・ロールプレイ案作成）
第７回　ライフステージ別栄養教育教材作成①　(PCを活用した教材：リーフレット作成等)
第８回　ライフステージ別栄養教育教材作成②　(PCを活用した教材作成等)
第９回　模擬栄養教育実施①
第１０回　模擬栄養教育実施②
第１１回　栄養教育プログラムの評価
第１２回　まとめ

3.教科書

中村丁次・外山健二・笠原賀子 編著，：管理栄養士講座　栄養教育論，建帛社，2013　
ISBN：978-4-7679-0475-7（栄養教育論ⅠⅡと同じ）

4.参考書

食事調査マニュアル，日本栄養改善学会監修：食事調査マニュアル 改訂２版，南山堂，2008
ISBN 978-4-525-63332-5

5.成績評価方法

授業への参加度とグループ学習の取り組み状況(60%)、レポート(10%)、教材作成技術(10%)、模擬栄養教育の実施と栄養プログラムの評価(20%)

6.授業の工夫している点（授業改善アンケート結果やピアレビュー結果から検討した内容等）

課題に取り組む時間が多くなると思いますが、積極的に臨んでください。また、不明なことがあったら遠慮なく質問してください。複雑な作業などは、個々の進度を確認しながら進めていきます。

7.備考(学生へのメッセージ、学生購入物品など)

グループワークやディスカッションをしながら効果的な栄養教育のあり方を検討するとともに、パソコンで課題を処理していくので、各自が積極的に取り組む姿勢を望みます。