看護マネジメント論

1.科目のねらい・目標

　看護チームにおいて、リーダーシップ能力およびコーディネート能力を発揮しながら、看護の対象者のニーズに応じた看護ケアのマネジメントを実践するための基礎的知識、ならびに看護サービスを提供する専門職として必要な看護マネジメントの基礎的知識を習得する。

2.授業計画・内容・方法・準備学習等

第1回 イントロダクション、看護マネジメントの概要　（鄭）
第2回 看護単位と看護ケア提供システム　（佐藤）
第3・4回 職場の人間関係　（村上）
第5・6回 キャリア発達と社会化・専門職化、人的資源マネジメント　（鄭）
第7・8回 タイムマネジメントと看護業務実践法　（佐藤）
第9回 チーム医療　（鄭）
第10回 患者の権利の尊重と情報のマネジメント　（鄭）
第11・12回 ストレスマネジメント、労働環境とマネジメント、病院の防災対策　（村上）
第13・14回 医療制度と政策　（鄭）
第15回 診療報酬制度　（鄭）
第16回 看護政策　（鄭）
第17回 組織の概観　（鄭）
第18回 問題解決、変革理論　（村上）
第19・20回 変革演習　（村上・鄭・佐藤）
第21回 安全管理、感染管理のしくみとケアの提供　（鄭）
第22回 医療・看護の質　（鄭）
第23～26回 施設環境のマネジメント
①病室を考える、②転倒転落予防対策、③いろいろな病院建築　（筧）
第27回 補足・まとめと知識の確認　（鄭）
第28・29回 演習；主体的な実習のための学習プラン作成　（鄭・村上・佐藤）

3.教科書

上泉和子，小山秀夫，筧淳夫，鄭佳紅：系統看護学講座統合分野「看護管理」，医学書院，2018．ISBN 978-4-260-03182-0

4.参考書

ステファン・Ｐ・ロビンス著／高木晴夫監訳：「組織行動のマネジメント」，ダイヤモンド社，2009. ISBN 978-4478004593

5.成績評価方法

筆記試験

6.授業の工夫している点（授業改善アンケート結果やピアレビュー結果から検討した内容等）

　看護マネジメント論の学習は，短期間内の集中講義であるが，看護マネジメント実習により，その学習が深まるよう講義ではその関連を説明する。

7.備考(学生へのメッセージ、購入が必要な物品等)

遠い存在と思いがちな“マネジメント”について，実は身近で社会人として不可欠なものであることをさまざまな視点から取り上げる。